オーディオとクラシック

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ハイレゾ配信で聴く ショスタコーヴィッチ ピアノ・トリオ アシュケナージ (P)

2017-05-26 09:39:54 | オーディオと音楽
ハイレゾ配信で聴く   ショスタコーヴィッチ ピアノ・トリオ 第1番、第2番 
           アシュケナージ(P)

ショスタコーヴィッチのピアノ・トリオ2曲を、アシュケナージがピアノを弾き、若手が弦楽奏を弾いた新録音が出たので聴きました。
 アシュケナージはショスタコーヴィッチの部屋で第2番を弾いたそうです。

その第2番に加え、ショスタコーヴィチ初の室内楽作品となったピアノ三重奏曲第1番、そして晩年の作曲者が亡くなる直前に完成させた最後の作品、ヴィオラ・ソナタを、若く才能のあるアーティストたちと演奏したアルバムです。

録音年:2015年9月17日-20日
録音場所:サフォーク、ポットンホール

演奏者:ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
パーソネル:ツォルト=ティハメール・ヴィゾンタイ(ヴァイオリン [1-5])、マッツ・リドストレーム(チェロ [1-5])、アダ・マイニク(ヴィオラ [6-8])

第1番はチョン・トリオで、第2番はボザール・トリオで聞いている曲で、綺麗な曲と聴いていた曲ですが、このアシュケナージのトリオの演奏は厳しいですね。美しさもあるのですが。特にアシュケナージのピアノが堅実で厳しく響きます。弦も劣らず力強く弾いています。
 美しさよりも心情の中の厳しさを訴えているように聞こえました。
 録音も確実で歪み無く、演奏の厳しさを引き立てているようです。

 ヴィオラ・ソナタもショスタコーヴィッチの厳しさの中に美しさを秘めた曲であり、演奏であると聴きました。第3楽章の終わりに近く、祈りに近い音楽に聴き入りました。
(祈りと言っても、キリスト教の祈りとは異なります。戦争の悲惨さに対する人類共通の祈りとでも言えましょうか。)

 聴き直せば、新しい感覚で別の美しさを聴き取れるかもしれませんが、先ずは久しぶりに聴いた感想を書き留めました。

前大戦時に小・中高生時を過ごした、高齢者の感想です。聴力の衰えは明らかで、録音の評価は難しくなってきました。



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