つぐない

監督：ジョー・ライト
主演：キーラ・ナイトレイ
　　　ジェームズ・マカヴォイ
　　　ヴァネッサ・レッドグレイヴ

　原作はイアン・マキューアンの「贖罪」。この小説は読んでないんですが、映画を観るかぎり『贖罪』の内容であって『つぐない』というのとは違ってましたね。結果、『つぐない』として観てしまったので、どうもしっくりこなかった。
　監督は「プライドと偏見」のジョー・ライトなので、映像はとても美しかったです。スタイリストがいいのか女性のファッションはすごく好み。妹の清純な白いワンピースもかわいかったし、姉（キーラ）のシフォンのブラウスやイブニング時の鮮やかなグリーンのドレスも素敵だった。当時（第二次世界大戦前）の格好ではない現代のシルエットなんですが、全体的にところどころそうなんですよ。原作が半自伝の割に忠実に作ってないというか、史実的なリアルさを求めてない。
　小説を読んだ人の感想を見てみると軒並み高評価。あの『贖罪』を2時間によくまとめてるとか、現実的に作らないところがこの映画は小説なんだと教えてくれるとか・・ただ戦地のシーンにメリーゴーランドや観覧車があったり、むやみに逆回転を多様したりはどうなんでしょう。その非現実的なところが感情移入しづらくって、私はイマイチな印象だったなぁと。
　しかし、久々にTSUTAYAに行ったんですが、ちょっと行かない間にあれもこれも出ていて、DVD6枚借りてきてしまった。。やっぱあれですよ、お腹がすいてる時にデパ地下を通ってはいけないのと同じですね。映画に欠乏してる時に行くとこうなります。全部観れるんだろうか？（美しい風景と素敵なファッションに☆☆☆☆）