インタグSOSキャンペーン(関西)

エクアドル・インタグでアンデスの自然と地域の共同体を破壊する鉱山開発に反対している住民を支援するキャンペーンの暫定ブログ

4月12日(日)エクアドル現地報告会 - 京都・堺町画廊にて

2015-04-14 21:18:40 | 日記
4月12日(日)、堺町画廊で、一井リツ子さん、一井不二夫さんのエクアドル報告を聞く会を開催しました。お二人の報告のほか、エクアドルの子供のための友人の会の杉田優子さんにも会の活動の紹介と、長年にわたる活動の中で交流してきた子供たちへの想いを語っていただきました。
報告に代えて、一井リツ子さんのレポートを転載させていただきます。

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私とハビエルさんが出会ったのは2年前、南米エクアドル・インタグ地方の豊かな森。度々鉱山開発危機が繰り返されてきたこの地で、その発端となったのが90年代日本のJICA/三菱マテリアルが行った試掘でした。彼はこの試掘地跡まで、ガイドのご夫婦と一緒に道案内をしてくれましたが、草木に覆われたすさまじい道中に「忘れられない旅だ!」と皆で笑いあったものでした。後に親戚の方から聞きましたが、ハビエルさんの父親は当時、この三菱マテリアルに彼の土地を奪い売り飛ばそうとした知り合いから発砲され殺害されたのだそうです。そんな辛い思いを微塵も感じさせないような朗らかな彼は、4人の子供の父親であり、この土地の自然を愛し(オルタナティブ産業である)珈琲を育て、「インタグコーヒー生産者組合/AACRI」の設立にも関わったそうです。
しかし現在、エクアドル・チリの両国営企業による鉱山開発が強行されようとする中、開発予定地の村長であったハビエルさんは政府の圧力により「反逆罪」で不当逮捕10か月間拘留され(有罪判決・控訴予定)、2/10にようやく釈放されました。現地で立ち会えた釈放の日晴れ渡る空の下、政府への抗議の声は響きわたり、群衆に担がれ両手を広げるハビエルさん、そして強く抱き合う家族の姿は清々しく、住民らへの人権侵害といった苦境を跳ね除けてゆく強い意志や希望を感じさせました。彼は言います。「(拘留によって)わたしは人権のために、村の人が踏みにじられないために、わたしたちのすべてを守るために、今まで以上に闘い続ける力を得ることができました。私の弟は同じ罪で告発されています。(中略)/闘いはまだまだ続きます。なぜならいのちは続くから。そしてこの大地は私たちが生きるために必要だから。」(一井リツ子)
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会場を提供していただいた堺町画廊さんに心よりお礼を申し上げます。堺町画廊さんはチラシの制作や宣伝にも尽力いただきました。おかげさまで、これまでとは少し雰囲気の違った、そして、これからも有意義な活動を継続していきたいという思いを新たにすることができる集まりになったと思います。

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