インタグSOSキャンペーン(関西)

エクアドル・インタグでアンデスの自然と地域の共同体を破壊する鉱山開発に反対している住民を支援するキャンペーンの暫定ブログ

エクアドル・インタグ写真展「INTAG:命の森を守り暮らす人々」

2018-04-27 15:34:52 | 日記
● エクアドル・インタグ写真展「INTAG:命の森を守り暮らす人々」

日時: 5月10日(木) ‐ 5月17日(木) 12:00-19:00

*下記の日程は開催時間が異なりますのでご注意ください。

13日(日)下記トークイベント中を除き、17:00まで

15日(火)休館日

17日(木)17:00まで

会場:ひと・まち交流館京都 1F作品展示コーナー
  http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
  http://www.hitomachi-kyoto.jp/floor_01.html

入場無料



● 記念トークイベント

日時: 5月13日(日)14:00-16:20

会場:ひと・まち交流館京都 第1第2会議室
 http://www.hitomachi-kyoto.jp/floor_02.html

資料代:500円

・「現地報告- エクアドル・インタグ地方の現在」 一井リツ子(インタグ実行委員会)

・「ボルネオの熱帯雨林消失と私たちとのつながり
- 保全と再生に向けて今何ができるか-」 石崎雄一郎さん(ウータン・森と生活を考える会事務局長)




主催:「インタグの鉱山開発を考える」実行委員会

http://intagcampaign.web.fc2.com/index.intag.htm

共催: NPO法人アジア太平洋センター(PARC)
ラテンアメリカ政治経済研究会



問い合わせ : 075-601-6409 (一井)



12.14講演会モザンビーク プロサバンナ計画とそれに抗する小農民たち(報告)

2018-04-27 15:07:07 | 日記
インタグSOSキャンペーン「12.14講演会モザンビーク プロサバンナ計画とそれに抗する小農民たち」のご報告です。

日本のODAによるプロサバンナ計画に問題提起をされ、現在モザンビーク政府によってビザの不発給で入国拒否を受けておられる、日本国際ボランティアセンターJVCの渡辺直子さんにご講演いただきました。

渡辺さんは高校時代、湾岸戦争や近所の田んぼやお墓がつぶされた道路建設に衝撃を受け、どうしたらこんなことがなくなるのかと強く思ったことが、NGOで活動する原点だそうです。JVCで担当されている南アフリカでは、1994までアパルトヘイト人種隔離政策による人権抑圧、その後の生活や誇りを取り戻すため農業支援活動も行っておられ、当時税金だけが課され、白人経営の農・鉱山で働くしかなかった黒人の人々の内面の変化にもつながる。ある未亡人の女性は「自分の手で食べ物をつくり家族を支える、やっと人間になれた気がする」と。2008年食糧価格は高騰、JVCではその影響を途上国ほど受けやすいことを調査し「自作農でそこにあるもの、自分の手の中に暮らしのコントロールをもつことの強さ」を感じられたそうです。

元々1970年にブラジル・セラード(生物多様性、南米の水源の土地を大豆の大穀倉地帯に変え、水の枯渇、農民排斥が生じた)事例を、ODAの成功例として、今度はモザンビークに持ち込み「低投入、低生産で小農民は貧しい=大規模耕作を」と主張する日本政府(JICA)の考え方に対し、企業が政治と結びつき貿易に影響を与え、企業に都合のいい(グローバル アグロ フード レジーム)仕組みそのものが、農民に生きづらさ、貧しさを強いていると渡辺さんは指摘。JICAによるプロサバンナ計画へなびくといった現地団体の体質調査の存在も明らかとなり、こういった計画の背景には(リーマンショック後、農地作物が投資先へ)自国の食糧安全保障に危機感をもつ日本のような国々による土地収奪があると。これに対し現地小規模農民組織UNACは食糧主権に基づく小農主体アグロエコロジーをコミットメントする「プロサバンナ事業に関する声明」を出し、当事者の声を聴き対話を求める訴えを行ったそうです。

「農民は生命や地球の守護者である」という彼らの言葉には、渡辺さん同様、私も胸を打たれました。まるで植民地時代のように、抵抗農民に虐待も。インフラ・炭鉱開発・(鉄道整備に三井物産が出資参加、他JBICが出資する)「ナカラ回廊開発」計画についてもご説明があり、同様に90年代の日本の参入が由来となり、現在大規模鉱山開発危機に直面するエクアドル・インタグ地方の農民の方々の状況なども私からお話させていただきました。「私たちの食と農の在り方、また誰のための開発であり、誰が決めるのか?」質疑応答では権力、種子の問題なども取り上げられ、渡辺さんの現地への想いが伝わる高揚感の中、参加者の方々と共に考えた濃厚な時間となりました。みなさま、本当にありがとうございました!!