ヨーコさん、お願いがあります・・・【ヨーコ】と【ニア】の女の子の友情。水着の露出度は関係ありません！

　流麗のアディーネの戦死。【ヴィラル】は生き残る。運命は、この男にいったい何をさせたいのだろうか・・・。

　これは、運命と戦い続ける男の物語。【ニア】の悲しき出生の秘密を知った。四天王【グアーム】との激しい戦いの中で【シモン】の「コアドリル」が輝きを放った。復活した男は再び天上を目指し、そして、突き上げるのだった。
　【グアーム】もガンメンを失い、【アディーネ】は王都・テッペリンに戻らない。四天王たちの焦りはまだなかった。「ダイグレン」は、都に進撃を続けていた。しかし、その【シモン】たちの前に大いなる復讐の激流が立ちはだかる。
　海でのバカンス。しばしの休息だろうか・・・。【ギミー】と【ダリー】は、その海の大きさに大喜びなのだ。【ニア】も【シモン】も海の雄大さを感じているようだ。そこに「黒の兄弟」の三姉妹【キヨウ】【キノン】【キヤル】が水着姿で現れる。男性たちの視線を独占していた。海で遊んでいる暇はないと【ヨーコ】。だが、都を目指すには、この大海原を越えて行かなければならない。その為に「ダイグレン」を水上装備に改造すると【リーロン】。その為の時間が欲しいのだ。だから、十分に遊ぶ事はできるのだった。【ヨーコ】はあまり乗る気ではないようだ。
　【ヨーコ】と【ニナ】。ヒロイン同士。２人とも水着になるが【ヨーコ】の水着は露出が抑え目だった。【ヨーコ】から露出を取ったらライフルだけだと・・・。逆に【ニア】の水着は清楚だった。これには男たちはたまらないでしょうね。【ヨーコ】は【ニア】に女の子としてのライバル心を抱いていたのかもしれない。【ヨーコ】は何をしても【ニア】に勝てなかった。【ニア】は凄く良い子・・・【ヨーコ】もそれは分かっている。【ニア】も仲間として溶け込んで行く。【ヨーコ】には複雑な心境なのかも・・・。そんな【ヨーコ】にも優しく接する【ニア】。だけど【ヨーコ】は素直になかなかなれなくて・・・。「ダイグレン」は水上用になり、王都・テッペリンを目指す。しかし、そんな士気の高まりも束の間だった。「ダイグレン」に忍び寄る悪意が迫っていた。獣人のガンメンだった。
　【アディーネ】と【ヴィラル】。海中潜行要塞型ガンメン・ダイガンカイが襲い来る。海の藻屑となるのは果たしてどちらなのだろうか・・・。海上での激しい攻防戦。地上用の付け焼き刃では・・・魚雷の餌食になるのは目に見えていた。【キタン】たちのガンメンでは浸水し戦えない。そこに【アディーネ】のカスタムガンメン・セイルーンが直撃をする。対抗できるのは、スペシャルな「グレンラガン」しかなかった。
　不利な水中戦。水中での戦いになれている【アディーネ】の猛攻。「ダイガンカイ」は【ヴィラル】が指揮を取っていた。狙いは「ダイグレン」への攻撃を仕掛ける。徐々に「ダイグレン」を深海に引きずり込む。【シモン】も「セイルーン」の攻撃に苦戦し動けずにいた。攻撃を受ける艦内に混乱が広がろうとしていた。その時だった。【ニア】が言う。『みなさん、落ち着いて下さい』と・・・。【ニア】は【シモン】を信じている。【ニア】は【シモン】を何とく、根拠もないけれど、【シモン】なら何とかしてくれる・・・大丈夫と。通信から聴こえる仲間たちの声。【アディーネ】の卑劣な声・・・。それが【シモン】の熱き魂に火をつけた。『俺たちはな・・・こんな所で・・・グズグズしてらんねんだよ！！！』と叫んだ。そう【シモン】のドリルは土だけない、海さえも切り裂くのだ。そのドリルが「セイルーン」を退き「ダイグレン」を救い出す。だが、もう負けられない【アディーネ】は「セイルーン」で甲板に上がり【ニア】を人質に取る。何もできない・・・【ニア】を救う為に・・・「グレンラガン」に主砲が向く。まだ、希望はある。【ヨーコ】が立っていた。【ヨーコ】はライフルを構える・・・銃口は【ニア】に向いていた。【ニア】を狙っていた・・・【ニア】は静かに目を閉じた。【ニア】は【ヨーコ】を信じているから・・・。弾丸が【ニア】の髪をかすめる。【ヨーコ】はライフルの達人・・・本当に狙っているのは「セイルーン」の肩だった。見事に命中させた。落ちる【ニア】をあの老人が受け止めた。「グレンラガン」に向いていた主砲は「セイルーン」へ。撃つわけない？そんな事はない・・・人間って奴は馬鹿なんだよ！だから、撃てるのさ！サソリの尾を持つ女性型の獣人は爆風に消え去った・・・。その大規模な爆破を利用し「ダイグレン」は一気に陸地にたどり着いた。
　夕焼け。甲板でライフルの手入れをしている【ヨーコ】に【ニア】がお願い事をする。ライフルの衝撃によりボロボロになってしまった髪を切り揃えて欲しいと。【ヨーコ】は女の子っぽい事は少し苦手かもしれないですね。【ニア】は信じている。【シモン】も【ヨーコ】も。【ニア】を受け入れた【ヨーコ】が自分自身に言う。バカみたいだと・・・。女の子同士の友情が芽生えた瞬間であった。そして、【ヨーコ】の笑顔が夕焼けに照らされていた。