今日の商店会長 (早稲田商店会相談役 安井潤一郎)

日本でただ一人、商店会の会長現職で衆議院議員になった、早稲田商店会前会長日記。公式ホームページは左下ブックマークから。

造反議員の復党

2006-10-21 08:44:08 | 商店会長のコメント
郵政民営化に反対して昨年9月の総選挙で無所属として小選挙区で戦い議席を得た議員の復党問題が昨今新聞紙上を賑ぎわわせ、「小泉チルドレンの危機」とも書かれています。

私は東京ブロック比例選候補者でしたから小選挙区で造反議員と呼ばれる先生方と戦ったわけではありません。ただ、大きく見れば「郵政民営化は是か非か、党改革・構造改革は是か非か」という一点で争ったような、ワンイシュー選挙での大勝利で議席をいただいたのですから無関係とは言えない事は判っています。

その立場から考えると今の新人議員が既得権益のように現在の立場を考えているとしたらそれには違和感が有ります。私以上に国家国民に必要な人材がいるならばその方に「場」を譲る事はやぶさかではありません。ただ、誰がその判断をどのような基準でされるのかには当然大きな問題が有るとは思いますが・・・。

しかし、それ以上に参議院選挙勝利のために、という理由で語られる復党問題には違和感どころか嫌悪感さえ感じます。参議院選挙が負けそうだからという無節操な復党に、はたして有権者の皆さんから御支持をいただけるとは思えません。復党を望むなら満天下に「先の選挙では自分の判断に間違いが有った」「国民の真の意向を感じ取れなかった」と公表する事が筋だと思います。「自民党執行部が謝ってくるなら戻る」と言われている先生もいらっしゃるようですが、それならば自民党は郵政民営化を中止する事が筋ではないでしょうか?

参議院で与党が過半数割れを起こしたら国会が停まる、大変な事になる、そんな事はよく判っています。だからこそ有権者の皆さんに判り易く、聞きやすい言葉で説明する責任が議員にはあると思います。

小泉前総裁は旧来の自民党の悪弊であった「判りにくいけれど誰も傷つかない」というやり方を「痛みが伴うけれど判りやすい」という手段方法に変えられ昨年の選挙に臨まれたのだと思います。かりにも「国民のための政治」を標榜する政党を自負する自民党であるなら自分のための議席であってはならない、自分が国会議員として存在することは、一地域、一業界だけでなく日本国民全体の為になると胸を張り、「責任感と使命感」持って有権者の先頭に立つ議員こそが今の日本に必要だ、と強く感じます。

離党した議員さんが自民党への復党を認めなければ参議院選挙で自民党には応援、同調できないというなら、それこそ国民のための議席でなく、自分のための議席なのではないでしょうか。
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