和菓子の国の人だから

関西中心に美味しい和菓子を紹介。
貴方の旅に和菓子でちょっとアクセント…

066(岐阜)大垣 柿羊羹

2013-08-31 00:27:45 | 岐阜の和菓子
先日、オートバイで大垣へツーリングした際
に訪れたお店。
岐阜名産の柿を使ったお菓子を扱う老舗です。

<槌谷の店構え> ~大垣市俵町~

大垣城から南へ数百メートル、目に飛び込む
立派な看板。
見るからに老舗感のある風格の漂う佇まいに
期待が高まります。
創業は江戸時代中期の宝暦5年(1755年)
と、250年以上の歴史あるお店。

大垣市内を中心に岐阜県下に十店舗以上展開
されているようです。

お店の方も親切で、私が店に入るやいなや、
冷たいお茶とお茶請けを出してくれ、さらに
あれこれ味見させてくれました。

<柿羊羹>

ゼリーのようなフルーティーな柿の味がする
のかと思いきや干し柿独特の濃厚な味わい。
それもそのはず、製法を確認すると、岐阜県
原産の「堂上蜂屋柿」という最高品質の渋柿
を干してすり潰しジャム状にし、砂糖と寒天
を煮詰めて型に流し込んだもの。
この「堂上蜂屋柿」は平安時代より、極上の
甘さから「干柿一個に米一升」という破格の
扱いで年貢代わりに納められていたとか。

今回購入したのは12枚にカットし、プラス
チック容器に入れたもの。
他に、昔ながらの風情ある半割竹に入った
ものもあります。
なお、賞味期限は1ヶ月以上あるので安心。
(プラスチック容器入り \577)

<のし柿>

堂上蜂屋柿を羊羹と共に練り上げたゼリー状
のお菓子。
1包みに短冊状のものが2枚入っています。
好みが分かれるところですが、若い人よりも
大人向きのお菓子かな?
(1包み \73)

ところで、大垣って大きな柿が語源?…
そんな訳ないか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

065(岐阜)大垣 金蝶園饅頭

2013-08-24 23:41:07 | 岐阜の和菓子
先日、オートバイで岐阜県大垣へツーリング
に行った際に訪れたお店。
このブログでは岐阜県のお店は初めて。
これで10都府県達成~(祝)!
まぁ、各都府県の充実度に差はあるけど…

<金蝶園総本家の店構え>
~大垣市高屋町~

創業は江戸後期の寛政10年(1798年)。
大垣駅から徒歩1分、駅前大通りに面した
一等地にあって、ご覧のとおり老舗らしい
立派な店構え。

それにしても驚くのは大垣駅周辺に点在する
金蝶と名のつく店の多さ。
元祖、本家、正本家…さっぱり分かりません。
それだけ大垣の町に浸透しているんでしょう。

<金蝶園饅頭>

ほんのりとしたお酒の香りがする酒饅頭。
皮は意外としっかりした食感、こしあんは
滑らかで甘さ控えめ。
非常にあっさりしています。
一度に2~3個は軽くいけますが、賞味期限
は2日間と短めなので買い過ぎには注意。
(1個 \120)

ちなみに「金蝶園」という名前の由来ですが、
藩主ならびに家老の小原鉄心に酒饅頭を献上
した際に賜った詩から三文字をとったとか。
「菜種咲く 花は黄金の 饅頭に
 慕うや蝶の 賑わいの園」

<水まんじゅう>

4月末~9月中旬の季節限定商品。
陶器の猪口に入れられた水まんじゅうが、
地下水で冷やされる様子はまさに水都大垣の
夏の風物詩。
あちこちのお店(金蝶〇〇)を賑わします。

店内で、こしあん、抹茶あん、季節のあんの
セットをいただきました。
季節のあんは月替わりらしいですが、今月は
「ぶどう」。
ただし、そんなに葡萄の味はしません…

水まんじゅう独特のつるっと喉を通り抜ける
食感は最高ですが、あんがほんのり温かく、
見た目ほどに涼を得られず…ちょっと残念。
(3個セット450円)

次回大垣に行くなら、今度は違う金蝶〇〇に
行ってみようかな?
でも、日帰りではちょっと遠いな~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

064(京都)二条 そば餅

2013-08-14 22:22:44 | 京都の和菓子
先日、京都で二条城から高瀬川の一之舟入を
目指し歩いている途中に訪れたお店。

<本家尾張屋の店構え>
~京都市中京区車屋町通二条下る~

寛正6年(1465年、応仁の乱の前年!)に
菓子司として創業。
のち蕎麦処として、江戸時代には御用蕎麦司
(宮内庁御用達)をつとめたという歴史の
あるお店。
京都市内に3店舗を構える有名蕎麦処です。

この日は夏休み中の土曜日、しかも午後1時
過ぎということもあり、蕎麦を食べようと
詰めかけたお客さんでごった返していました。
写真は、店の前に待機していたタクシーが
走り去った直後、最も人が少ない瞬間。
なにより、外国人観光客(特にアジア系)が
多いのに驚きます。
さすがは国際都市、京都という感じ。

あわよくば蕎麦も…と考えてたけど断念。
それでもなんとか、目的の甘いものだけは
無事に購入出来ました。

<そば餅>

餅といいつつ、饅頭です。
そば粉が入った生地で小豆を包み、天火で
焼きあげているそうです。

とにかく甘くて香ばしい、いい香り。
もうこれだけで、美味しいこと間違いなし。
例えるなら、ひよこ饅頭をさらに香ばしく
した感じ。
ただし、ひよこ饅頭の白あんに対し、こちら
は小豆のこしあん。
もう少し甘さ控えめなら、もっといいかも。

ちなみに、賞味期限は10日前後あるので、
大目に買っても大丈夫。
(1個 \105)

おいしい蕎麦饅頭ですが、蕎麦アレルギーの
人にとってはまさに毒饅頭…。
私は幸い蕎麦アレルギーではないので、次回
は是非蕎麦も食べたいな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

063(京都)三条 祇園ちご餅

2013-08-11 22:42:07 | 京都の和菓子
先日、京都で二条城を目指して堀川通りを
歩いている途中に訪れたお店です。

もちろん、偶然ではなく計画的犯行?です。

<三條若狭屋の店構え>
~京都市中京区三条堀川橋西町~

三条会商店街の堀川通り側入口にあるお店。
創業は明治26年(1893年)と100年
以上の歴史があります。
東京辺りじゃ、出たがりの女将がしゃしゃり
出てきて「ウチくらいの老舗になると…」
とか言うところですが、京都ではまだまだ。

こじんまりした店内ながら、堀川通りに面
した側にはカウンターがしつらえられていて、
外を眺めながら和菓子が頂けます。
若い女性店員が愛想良く接客してくれました。
若いのに感心、感心…。

<祇園ちご餅>

赤黄白の三色の短冊に飾られた三角形の竹の
皮風の紙包みを開くと竹串に刺した3本の餅
が出現。
炊いた白味噌を求肥餅に包んだもので、
白味噌がほんのりと甘く、京都っぽく上品。

この餅、祇園祭のお稚児さんが八坂神社に
位を貰いに詣でた際、楼門前の茶屋で味噌
だれ付きの厄よけ餅を振る舞ったという
故事に由来するとか。

ちなみに、賞味期限は一週間と意外と長め。
(1包み3本入り \378)

祇園ちご餅、いかにも京都らしい上品で
凝った和菓子です。
たまには、あんこ以外の和菓子もどうどす?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

062(京都)出町 豆餅

2013-08-07 21:49:07 | 京都の和菓子
先月に引き続いて今月もふらっと京都へ。
帰り間際に出町柳で訪れたのがこちら。

出町柳といえば、「ふたば」さんです。

<ふたばの店構え>
~京都市上京区出町通り今出川上ル青龍町~


河原町今出川交差点から北のアーケード沿い
にあります。
創業は明治32年(1899年)という老舗。

最近テレビでお客さんがずら~っと並んで
いるシーンを頻繁に見かけますが…
この日は土曜日、やっぱり並んでいました。

行列が嫌いな私も、ここは我慢して並びます。
そして並ぶこと5分、購入したのはもちろん
名代の豆餅。

<豆餅>

まずは見た目、柔らかそうな餅にたっぷりの
赤えんどうが入っていて、いかにも豆餅。
食べてみると、餅は期待に違わず柔らかい。
また、こしあんは甘さ控えめで滑らか。
そして何より、程よい塩味の豆がアクセント
になっていることに感動。
豆って見た目の豆餅感を演出するだけかと…。

ただし、賞味期限は当日中なので、多くは
買えません。
(1個 \170)

そこそこのお値段ですが、一度は食べてみて
損はない豆餅です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする