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副葬品は1000体のおもちゃ?エジプトで3500年前のミイラ発掘

2017-07-16 02:17:14 | 遺跡

2017年4月エジプト南部ルクソールで、約3500年前の古代エジプト新王国時代第18王朝期の墓が発掘されたそうです。

8体のミイラと、色彩豊かな木棺、1000体以上の人形、木製のマスク等が見つかり、エジプト考古相は「重要な発見だ」と記者らに語ったとのこと。
発掘場所はツタンカーメンの墓で有名な「王家の谷」の近く、墓の主はウセルハトという名の裁判官です。

注目すべき点は、1000体を超える大量の人形が発見されたということ。
人形といっても、当然おもちゃではありません。
その人形はミイラの形をした小さな彫像で、ウシャブティと呼ばれています。ウシャブティとは「こたえる者」という意味。
来世で被葬者に代わって労働する役目を担う副葬品だそうです。
見た目もおもちゃとは言い難いのですが、でも、サイズ感からすると、ちょっとおもちゃっぽい感じもある……みたいな?

 

人形とは、文字通り「人の形に似せて作ったもの」。

古来では呪術的な目的で使用されていました。
人間の代わりに厄災や穢れを負わせたり、神霊の宿るものとして祭られたりしました。時代が進むにつれ、いつの間にか子供の玩具という概念が一般的になりました。


古来の人々にとって、人形には並々ならぬ思いが込められているに違いありません。

何千年もの時を経て発掘される、俗信仰的な人形はとても神秘的です。

人形がおもちゃとして扱われるようになったのは、大量生産が可能となり、生活が豊かになったという証拠なのではないでしょうか。 
いつまでも人形が、
かわいいおもちゃとして扱われる時代が続くといいですね。