米国カリフォルニア州、デスバレー国立公園には「歩く岩」があるそうです。
100㎏以上にもなる大きな岩が、人知れずに動いているという不思議な現象です。
いままでこの歩く岩が移動している瞬間を目撃した人はいませんでした。
しかし、最近になって歩く岩を研究したチームによって、その謎が解明されたのです。
検証のためにチームはテントに多くの機材を搬入し、2年もの歳月をかけて歩く岩を観察し続けました。
(余談ですが、その時に持ち込んだ何十台ものプリンターが砂と風によって数日で壊れてしまい、2年間プリンターを買い換え続けたそうで、プリンターだけに数百万円もかかったとか…)
チームはまず歩く岩達にGPSを取り付けて、観察を続けました。そして、岩が歩く瞬間の撮影に成功、そのスピードはとてもゆっくりで分速15フィート程(時速274m程)。
このデスバレー国立公園は、多くの湖が存在します。
枯れた窪地に雨水が溜まり、湖になるのです。
歩く岩はこの湖の水と強風によって、滑るように移動をし、その後湖の水が日差しによって干からびることで、まるで岩が歩いたように見えていたというわけです。
風・水・温度、全てがある一定の条件を満たさなければ起こらないこの現象、チームはこの研究が10年・20年かかると予測していた為、たった2年で真相が解明できたことは幸運であったと話しているそうです。