表と裏。

すべてのものに表があれば裏もある。
おおむね、真実は裏にある。
だから表だけで判断してはいけない、と諭す人がいる。
その言葉にさえ、裏がある。

自分の考えを持つということは、簡単なようで至難の業。
表も裏も的確に判断するには
膨大な情報とそれを分析できる能力を必要とする。
凡人のなせる業ではない。

裏を読めるヤツは鋭い、と思われる。
だが、多くの場合、あまり好かれない。
真の友も生まれにくい。

表しか読めず、語ることが表ばかりだと、
多くの場合、馬鹿にされる。
だが、こんなヤツほど友が多い。

表だと思えば裏であり、裏と思えば表。
表と裏の繰り返し。
兎角に、この世は複雑すぎる。