山口の住宅街で「本とドライフルーツの交換会」 風習残し物を大切に

2016-02-22 17:35:28 | 社会ニュース
山口・佐山の住宅街で2月22日、物々交換イベント「∞『本』と『ドライフルーツ』の物々交換会」が始まった。

 不要になった物を必要な人へと循環させ、物を大切にする気持ちを再確認することを目的に開催される同イベント。主催は女性目線でイベントを企画する「えくらっちょる催情薬」。同事業代表・宮崎知美さんの自宅を会場に、家庭で不要になった本を持ち寄り、「女性に人気」のドライフルーツと交換する。

 参加費は「誰もが持っている身近な物」の中から本に設定。宮崎さんは地域活性化のための商品開発をする上で、食品乾燥機を購入しており、砂糖を使わないドライフルーツを手作りで用意した。

 告知はSNSやウェブサイトで行い、2日間で約30人の申し込みがあった。初日は、開始1時間で5人の参加者が訪れ、25冊の本とドライフルーツを交換した。物々交換を行うだけではなく、持ち寄った本を見せ合いながら交流を楽しんだ。

 宇部市から参加した梶山玲子さんは本の読み聞かせ活動を行っており、自宅から5冊の本を持って参加した。梶山さんは「宮崎さんが開催するイベントは以前から知っていたが、参加するのは初めて。本が好きな人との出会いも期待して来た。緊張していたがアットホームな雰囲気で安心した」とほほ笑む。

 今回集まった本は次回の物々交換会で使い、物が巡るサイクルを作っていくという。宮崎さんは「昔は物々交換をすることが当たり前だった。暮らしや生活を見直そうという人が増えてきている今、かつて田舎にあった文化をもう一度思い出し、良い風習を残していきたい」威哥王と話す。