多文化共生のすすめ

Toward a Multicultural Japan

グローバル戦略(2)

2006年02月27日 | Weblog
経済財政諮問会議が、12月26日の会議で、「グローバル戦略」の策定を審議したことは、先月取り上げたが(「グローバル戦略」)、2月15日の会議ではその内容が、多文化共生の観点から見るとやや後退していることがわかった。

12月の資料では、「国際共生型社会の構築」「外国人にとっても魅力的で暮らしやすい社会」といった表現が削除されている。また、「人口減少社会」への言及もなく、「秩序ある外国人の受入れ」といった記述も消えている。

2月15日に提出された「グローバル戦略の全体像(案)」によると、「外国人の受け入れ問題について、受け入れる分野・数等を決めるための『物差し』、社会的コストの負担や在留管理の在り方等について、期限を切って結論を出す」とある。

議事要旨を読むと、20組に1組が国際結婚のカップルであることが話題になっている。会議が開かれたのは2月15日だが、もし、2月17日に滋賀県長浜市で起きた幼児殺害事件の後に、この会議が開かれていれば、より地域社会の現実を踏まえた議論になっていたのではないかと思われる。



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