代表 山ちゃんのブログ 

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産後のケア

2006-03-16 | 妊娠・出産・産後について
とりあえず、一安心というか、おめでとうとお疲れ様でした。

しかし、お母さんとなった今が、今後の生活に影響を与えるか否かの重要な時期です。
無事出産を終えたことに対しては一安心ですが、母体はまだまだ元に戻っているわけでもありませんので、安心しすぎるにはチョット早いかもです。
1人だけで産後安定した時期を送るのは難しく、必ず旦那様または親に、ある程度面倒を見てもらう必要があります。

まず、産後1~2ヶ月位は安静にして家事を一切しないのが良いでしょう。
これは昔から言い伝えられていることでもあります。産後はホルモンのバランスも崩れ情緒不安定にまして、体力がついていかず、自分が色々やろうと思っても出来ないためイライラしてきたり悩んだりと、ノイローゼ気味の鬱になりかねない。
この時期のこのことをマタニティーブルーというんです。
そのため本当は可愛いはずの子どもが憎くなったりしますので、精神的に落ち着いてもらいたいものです。
お母さんは昼間、赤ちゃんへの授乳、おむつの交換とスキンシップ程度で、夜は旦那さんか、親(爺婆ちゃん)が赤ちゃんの面倒をみて、夜鳴きを起こしたらあやしてミルクもあげて、おむつの交換もしてあげた方が良いでしょう。
そして、家事も同様にお母さんではなく、旦那さんが朝昼晩料理してあげるとなお良いでしょう。
今は電子レンジというものもありますので、あらかじめ数日分の食事を作っておいて温めて食べてもらうというやり方なら可能だと思います。勿論洗い物、洗濯、お掃除も。
この時期は、あなたの妻の体の一生を決めると言っても過言ではないと思います。
旦那さんは仕事との両立で大変かも知れませんが、たかが数ヶ月の辛抱です。
心身ともに健康な体を得たお母さんは、その期間の旦那さんのフォローに感謝してくれますし、夫婦揃っての初の仕事にもなります。
そして、旦那さんが週2日休みなら1日赤ちゃんの面倒をみてあげ、お母さんはリフレッシュを兼ねて、近くの喫茶店や散歩に出掛けてはいかがでしょうか?
赤ちゃんの事が心配かも知れませんが、毎晩フォローしてくれている旦那さんなら安心して任せられると思いますよ。たまにとか、全く手伝わない旦那さんだと心配だと思いますが。
その家庭により事情は様々だと思いますので、赤ちゃんが生まれる前にルールを決めておくのも良いでしょうね。
そして、お母さんはその期間に以前の体力や出産による損傷、疲労回復をしなければいけません。
お乳が良く出るお母さんは、食事を多めにとっても構わないと思いますが、出ない方はカロリー制限を行わないと元の体型に戻すのは難しくなります。
お乳がでるお母さんでも、多めとは言っても勿論限度がありますし、摂ったほうが良い栄養素もありますので、これらを考慮して料理しなくてはいけません。
産後に摂った方が良い栄養素とは、たんぱく質、カルシウム、鉄、ビタミンABCと言われています。
そして、お乳の出をよくするためには水分補給も大切で、牛乳や果汁が良いとされていますが、果汁には糖分も多く含まれているので注意が必要です。
食事には必ず汁物を付けて、水分と栄養の2つを摂ると良いでしょう。豚汁やけんちん汁などは具沢山になるので、栄養価的にもすぐれていると思います。

体力回復については、産後退院する前にいつ頃から運動しても良いか先生に質問しておくと良いでしょう。
産後は人によって精神的、肉体的ダメージが異なるため、一般的に言われる産後の運動開始時期を信じるより、担当してくださった先生に直接聞いた方が貴方の体調をよく把握してますからね。

そして実際のエクササイズは、産後特有の生理現象が治まったら、軽度な筋力アップから少しずつ始め、体を慣らしていくと良いでしょう。(育児に必要な筋肉も同様に)
しかし、このエクササイズも正しい姿勢と筋肉のバランスを考えて行わないと、体に負荷を与えるだけで良い結果に結びつきませんので注意してくださいね。

妊娠からやっとの出産でホッとしたいところですが、母体には産後のケアが大切です。
あまり無理をせず、妊娠期間(約1年)の疲れを取りながらゆっくりと育児に励んでくださいね。それには、周りの協力が重要です。
あらかじめ、産後の計画を立てておくと協力する側も協力しやすいでしょう





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妊婦のエクササイズ 2

2006-03-12 | 妊娠・出産・産後について
エクササイズの前にウォーミングアップ

●ウォーミングアップの注意点
・妊婦さんはお腹のせり出しと共に骨盤の傾斜が強くなり、腰に急激な負荷がかかります。腰をサポートするためにも手を大腿や骨盤に置いたりして、腰への影響を最小限にしましょう。

・立位でエクササイズを行う場合、妊婦さんはバランスが不安定になってしまいます。すぐにつかまることの出来る壁や、テーブルの位置を確認しておくと良いでしょう。

・妊婦さんはホルモンの影響で関節周囲の結合組織が軟化していることもありますので、弾みをつけた運動は避けたほうが良いでしょう。弾みをつけると自身の体重+胎児+羊水の重さが関節にもろにかかり、損傷する可能性があります。そして弾みの衝撃で、子宮が収縮しお腹が張ってきます。

・妊婦さんはホルモンの影響で浮腫みやすいため、ウォーミングアップは指先まで動かし毛細血管を刺激しましょう。

●ウォーミングアップ
☆仰向けに寝た状態で☆
・腕を伸ばし、数回指先を強く握ったり開いたりします(グーパー)。
・腕を伸ばしたり縮めたりを数回。
・腕を伸ばしたまま、肩を支点として数回まわします。
・足首を数回グルグル回します。
・足の指でグー、チョキ、パーを数回。
*仰向けの際、お腹がつらければ両膝を立てて行いましょう。足のエクササイズでは片膝を立てて行っても構いません。理想は楽な姿勢です。

☆立位の状態で☆
・Ⅴの字歩行(右斜めに一歩→元の位置→左斜めに一歩)を数分繰り返す。
*あくまでウォーミングアップなので、体が少々温かくなる程度でよいです。その際お腹の張りには十分注意してください。

これで簡単なウォーミングアップは終了です。

●ストレッチ及び筋力アップ
次にストレッチ及び筋力アップですが、内容量が多いのと写真つきの方がわかりやすいため、ここではどの部位をどのようにしたら良いかを紹介いたします。

腰痛・腹直筋離開の防止、腹圧の強化(娩出力(イキむのに必要な力)には腹筋の強化

骨盤底筋群の血液循環の促進、産道形成機能向上、会陰裂傷や排尿障害の予防、痔や脱肛の予防、
産後の子宮脱や腹圧性尿失禁の予防には、骨盤底筋群の強化
内転筋群の柔軟性の向上、分娩時の体勢を容易にするには股関節を柔軟にする

妊娠中は体幹の動きも制限されるため、腰背痛が起こりやすくなります。
脊椎を一つ一つストレッチするように周囲の筋群や靭帯を刺激することで、体幹の動きを補い、血行を良くして腰背痛を緩解させます。

拡張した子宮による肋骨下端部への圧迫のため、その部位の鈍痛と胸郭運動が抑制され呼吸が浅くなりがちになります。脇腹を伸ばすことにより、呼吸運動を向上します。

下肢の血行をよくする、足腰を鍛えることにより、下肢静脈瘤やそけい部痛やこむら返りやむくみの予防ができます。

便秘の改善のためには、腰部を支障のない範囲で動かしたり全身運動をすることで、腸のせんどう運動を活発にすることができます。

腕、肩、背中を強くすることで、手首のこわばりや、肩こり、頭痛の改善や姿勢の改善、産後の乳汁分泌の促進や育児のための筋力獲得にもなります。



*筋力アップは、ある程度ご自身で可能かと思われますが、持久力に関しては、心拍数が関与してきます。
そのため身体的影響は大になりますので、持久力を付けるのであれば産婦人科の先生か助産士さんかマタニティビクスのインストラクターに聞くのが良いでしょう。
そして、平常時心拍数や運動時心拍数を把握することにより、ウォーキングの強度やエクササイズの強度を調整しやすくなります。
心拍数や、体温は毎日記録しておくことで体の変化に対応し易くなりますので、毎日定刻に記録することをお勧めします。
エクササイズの内容によっては、毎日少しづつというものや、習慣にしたほうがよいもの、その日の体調に合わせたものもありますので注意が必要です。
常に気をつけるのは、お腹の張りと呼吸法です。




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妊婦のエクササイズ 1

2006-03-08 | 妊娠・出産・産後について
エクササイズの前に知っておきたいこと。それは健康を維持・増進させる為の運動である、
「有酸素運動・無酸素運動・ストレッチ・動的静的姿勢作り」
妊娠中においてもこの4つの運動を、バランスよく組み合わせることで妊娠中に起こりがちな不定愁訴を解消し、精神的・肉体的にも安定した生活を送ることが可能になります。

有酸素運動・・・酸素を取り入れ、全身運動を行い、脂肪の燃焼による血中脂質濃度の改善や、呼吸循環器系の機能向上を促し、全身持久力を増大させる。
例:ジョギング・マラソン・ウォーキング・水泳等

無酸素運動・・・酸素を取り入れず、瞬発的に負荷をかけたトレーニングを行い、筋力の増加、骨を丈夫にする。
例:ダッシュ・ウェイトトレーニング

ストレッチ・・・筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げるストレッチを行い、運動による障害を防止する。

動的静的姿勢作り・・・正しい姿勢による運動を行うことで、トレーニング効果を向上させ、運動による障害を防止する。


この4つの運動が妊婦さんをどうサポートするか?

有酸素運動・・・持久力向上により出産時の陣痛に長時間耐えられるようになる。

無酸素運動・・・筋力向上で出産時のいきみにパワーを発揮(出産時は地に足が着いてない為、ある程度の筋力が無いとどこに力を入れてよいのかわからない)、産後の子育てにおいても、筋力のおかげで無理なく赤ちゃんを抱っこできる。

ストレッチ・・・筋肉の柔軟性や関節の可動域を広げ、妊娠後期に急にお腹がせり出すために起こる、無理な姿勢や股関節の急な開きにも対応ができる。

姿勢作り・・・・動的静的姿勢作りを行うことにより、妊娠期間中、日々の生活で発生しやすい腰痛や股関節痛、肩こり等が軽減できる。また、正しい姿勢を維持することにより弱まった筋肉強化にもなる。

上記の運動を行う場合、いたって健康な妊婦さんなら何も問題ないと思います。ですが、既に腰痛や何らかの不定愁訴が現れている方や体力に自信過剰な方(無理をしがちな為かえって悪化する場合がある)は、特に有酸素・無酸素運動をご自身で行う場合、産婦人科の先生にご相談されるとよいかと思います。また通っている産婦人科でマタニティビクスが行われているのならば、1度体験されてアドバイスをいただくのも良いかと思われます。

次回は実際のエクササイズを紹介いたします。




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