山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

御荷鉾山とオドケ山と冬桜

2013年11月30日 | さんぽ
西上州の中で最も関東平野に近い御荷鉾山は関越道を走ればポコポコっと二つ並んで気になる山だ。御荷鉾スーパー林道から登れば短時間でその頂きに着くようである。先週の疲れがやっと取れたが、今週は無理せず楽ちんハイキングで楽しみたい。下山後一時はどうなるかと思ったほどの腰痛だった。何をするにしても腰が上がらず参った。それは歳がいにもなく無茶した代償だったのかもしれない。そんなわけで4~5時間程度の展望の良い山で、日だまりハイクを狙った。それに西御荷鉾山の山頂には不動明王が祀られ、その他にも石像や石祠が多いと聞く。東西ふたつの御荷鉾山にオドケ山を合わせ三株山と呼んでいたらしく、みかぼとは三株の意味のようであり、古来より地元の人々の信仰の山だという。近くて遠い山ではあったが、意を決して下道でアプローチした。 . . . 本文を読む

富士山眺めて甲武信ヶ岳から破風山から雁坂峠

2013年11月24日 | さんぽ
初冬のこの季節、通勤電車の車窓から眺める山々が綺麗だ。奥多摩をはじめ、丹沢、赤城、男体山、日光白根、そして筑波山までもが眺められる。その中で雪を被った富士山がとても印象的だ。ここ数日は好天に恵まれ、観望を楽しむ日々が続いている。そこで晴天続きの天気が安定している今週末は富士山を山の上から眺めたい。そんな事を考えていた。場所は雁坂嶺からか、もしくは甲武信ヶ岳から眺める事を計画した。昭文社の山地図を広げ、コースタイムを確認する。ここの縦走路に破風山という山があるが、笹平避難小屋の前から眺める富士山がとても素晴らしいという。ゆっくり避難小屋へ一泊して茜色に染まるその姿をいつかは眺望したい、そんな思いだ。しかし、重い腰も上がらず、せめて雪化粧した富士山を日帰りで見ることができないか、どこがいいか思案した。破風山は西沢渓谷を起点に右回りでも左周りでも難題なコースタイムである。ましてや、つるべ落ちのこの時季、日が落ちるのは早い。ならばせめて甲武信ヶ岳、もしくは雁坂嶺でもと考えたしだいである。翌朝、朝早く起きられれば甲武信ヶ岳へ、朝寝坊ならば雁坂へと決めて就寝した。心の中ではチャンスがあれば周回してみたい、そんな思いがあったのではないだろうか。そして、いつもの週末よりも深夜未明に目が覚め、西沢渓谷から甲武信ヶ岳を往復する予定で家を出た。 . . . 本文を読む

晩秋の西上州 四ツ又山と鹿岳

2013年11月17日 | さんぽ
西上州は個性あふれる岩峰を秘めている山ばかりだ。名の知れた山は荒船山ぐらいなもんで、ほとんどが知名度の低い山ばかりであろう。しかし、急峻な山の斜面に穏やかな雑木林、それを突き破るような大岩峰が独特の風景を生み出している。荒船山を中心に南北に延びる県境尾根の末端には四つの峰頭を並べる四ツ又山。鬼の角のように、ひときわ目立つ鹿岳。西上州の山々は山頂からの眺めも良く、アカヤシオの咲く頃と落葉の季節が楽しみな山ばかりだ。今週はゆっくりと岩峰の上から西上州の山を眺め、のんびりとお昼ご飯が食べたい。そんな思い付きから四ツ又山と鹿岳を訪ねることにした。3~4年前と同じコースだが、この季節、見通しが良いので楽しみな山だ。桧沢岳辺りを予定でいたが、登山ツアーがある事を知り、中止にした。車はパンフレットに書かれている場所に駐車する。立札も建てられ、四ツ又山と鹿岳の中間にあるので好都合な場所だ。大久保登山口にもあるが、こちらはちょっと狭い。身支度を済ませ、沢沿いに集落を下る。登山口を示す指導標を見て集会所の角を左に曲がった。ここから登り坂になる。すると下から1台の車が走ってきた。駐車場を探しているらしい。声を掛けられた。更に上がって行くと登山口には登山届けも設置されている。途中、山の緩斜面に造られた畑には大根が植えられていた。 . . . 本文を読む

天祖山から酉谷避難小屋とヨコスズ尾根

2013年11月10日 | さんぽ
毎日、繰り返しの日々の中に山の計画を考えるのもまた楽しい。あれやこれやとモヤモヤした一週間が終わり、待望の週末が訪れる。このサイクルの中にも街角の秋を感じる頃となった。思えば11月も半ばになろうとしている。高尾山も色づきはじめたという。また、世界文化遺産に登録された富士山でも冠雪した山容が眺められる季節になった。山肌は初冬の様そうに衣替えだ。そこで、今週の計画は、麓では紅葉を、頂では落葉を。そんなイメージで、奥多摩は東日原へ出掛けてみる事にした。コースは天祖山から長沢背稜に出て、タワ尾根はウトウの頭を経由し、オロセ尾根で八丁橋へ降下するという内容だ。この季節、東日原は渋滞が出るくらい紅葉狩りに訪れる観光客が多い。道路工事の影響もあるが、とにかく奥多摩の素晴らしい紅葉を一目見ようとやって来るのであろう。先日、この近くの仙元峠で遭難した54歳の男性が無事救助されたという。その内容とは。 11月5日、秩父市浦山の仙元峠の北西側斜面で、3日から遭難していた男性が動けなくなっているのを県警山岳救助隊員らが見つけ、救助した。男性は低体温症で頭や顔に切り傷などがあるが、命に別条はないという。秩父署によると、男性は日帰りの予定で3日朝に自宅を出て、東京都奥多摩町の棒杭尾根から一人で入山。約一時間ほど進んだ後に道に迷い、遭難したとみられるという。男性は登山届を出しておらず、自宅に「奥多摩から仙元峠へ向かう」とのメモを残していた。3日夜に家族から警視庁に届け出があり、県警山岳救助隊が4日朝から捜索していた。 このことから、自分がそうならない為に、道迷いと疲労には注意を喚起するものであると感じた。そこで、無理せず確実な行程を心がける必要がある。しかし、中年の悪い癖だが、いざ行ってみれば欲が出て、ついでに立寄ってみた、なんてこともしばしある。遭難した棒杭尾根も今日これから歩くタワ尾根とオロセ尾根も一般登山道ではない。この時季、日没は早く、十分時間に余裕をもって入山したいものだ。 . . . 本文を読む

秋桜

2013年11月06日 | 日記
この花を見ると、いつもこの歌を思い出します。私も青春だったんですね。 淡紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに揺れている 此頃 涙脆くなった母が…♪ ひとりごとみたいに 小さな声で…♪ 笑い話に時が変えるよ   心配いらないと 笑った。 ここは毎年休耕田に咲くコスモス畑ですが、見頃は既に過ぎてしまっていました。それでも一面に咲いている様子を見ると、今年もこの季節になったんだなと感じます。今日は文化 . . . 本文を読む

谷川連峰 朝日岳

2013年11月03日 | さんぽ
群馬県と新潟県の上越国境に位置する谷川連峰。一ノ倉沢や幽ノ沢などの谷川岳東面の岩壁の絶好の展望台となっているのが白毛門だ。あれは確か2年半前か1年半前の春のことである。今日とまったく同じコースを残雪の季節に土合から朝日岳を往復した。その際、帰りしなに大烏帽子辺りで水を切らせてしまった。それはカンカン照りの夏日で、喉がカラカラに直ぐ乾いてしまった気温だった。水がなければ歩くことも出来ず、悩んだ末、仕方なく足元の山道を流れる雪解け水をすすったことを思い出す。先日、谷川にも冠雪があったらしい。それでもって、今日は身が引き締まるような寒さになるだろうと推測した。冬山装備とまではいかないが、それ相応の身支度で挑まなければならないと思い、アンダータイツを履き、防寒手袋も準備する。寒さに震えながら行動するのも辛いものがある。もし、暑ければ脱げばいいだけだ。一方、朝日岳は湯檜曽川左岸の山々の中で最高峰であり堂々とした山体を形成しているようだが、連峰にあっては山頂に湿原もあり、女性的な山容だと思われているようだ。とにかく今回は天気予報と白毛門の麓が見頃になっているという紅葉情報に期待して、早朝に出掛けてみた。比較的アクセスの良い谷川岳周辺は時間にすれば奥秩父とたいして変わりはない。距離こそは長いが、山は早出が基本なので高速を利用すれば便利な山域だろう。雪化粧したあの荒々しい谷川岳の絶壁を眺めたいと、久々に水上ICを目指した。 . . . 本文を読む