山の花に会いに行く

山で出会った花々をアルバム風にまとめていきます

春を先取り 南房総の山

2017-02-02 | 2017年山行
◎ 山の特徴
  千葉県の山は、最高峰の愛宕山(あたごやま 408m)以下、200~300m級の低山がほとんどです。
  房総半島の南端近く、太平洋に面した南房総市の和田地区に烏場山(からすばやま 266m)があります。
  むかし、山間部から海辺の村に花嫁行列が通ったといわれる「花嫁街道」を辿って登るコースが人気です。
  冬から早春にかけてがベストシーズン。スギ花粉が舞う2月後半以降を避けて、適期に行きました。
◎ 山行日  2017年2月1日
  今回は、年に数回、一緒に登山する常連の姉御3人と行きました。とにかく賑やかなお姉さま方です。
  青い海に砕ける白波の海岸風景に、南房総に来た思いが湧く。北風が吹くが天気は良く、光の春を感じた。
  登山道はよく整備されて歩きやすい。登りは「花嫁街道」、下りは「花婿コース」を辿る周回コースです。
  山全体がスギやツバキ、シイなどの背の高い照葉樹林に覆われ、山中に花はなかったが木漏れ日の中を歩いた。
  山麓では、梅や寒桜、菜の花やスイセン、ハウスにはストックなど色とりどり。早春の南房総を味わった。


   


 「花嫁街道」
 地元の和田浦歩こう会が指導標や登山道を整備して、歩きやすいハイキングコースです。






 「海岸から山に向かう」
 海岸近くにクルマを置き、サーファーとは反対に山に向かい、民家や畑の中を左奥の山を目指す。






 「寒桜」
 道中、もうサクラが咲いていた。さすがに温暖な南房総です。






 「道中の案内板」
 道々の分岐点に置かれているので、分かりやすい。






 「山中のスギ林」
 登り始めは、背の高いスギ林の中を行く。風が吹くと幹がこすれる音が聞こえた。





 「アオキ」
 山中には花が咲いていなく、光沢のあるアオキの葉が多く見られた。






 「アオキ」
 赤い実が着いたアオキはまだ少なかった。






 「マテバシイ」
 登山口から1時間ほど過ぎた辺りにマテバシイの純林が現れた。






 「マテバシイの純林帯」
 高木で、下枝がない太い幹のマテバシイ林を通ると、ちょっと不思議な空間を感じた。






 「烏場山(からすばやま)を望む」
 やっと山頂(右)が見られた。登山道の傾斜はゆるいが、歩行距離は長いコースです。






 「ズダジイ」
 太い幹に枝分かれしたズダジイが多かった。直射日光を遮ってくれるので、歩行が楽に感じた。






 「木漏れ日の道を行く」
 





 「山頂近くのカヤ場」
 山頂近くの南面が開けた所では、絶好の展望が待っていた。






 「太平洋を望む」
 山頂近くから太平洋の青い海や和田浦港が見渡せた。ズダジイのもこもこした濃い緑の尾根は、下りの「花婿コース」です。






 「内陸の愛宕山方面を望む」
 反対側を見ると、最高峰の愛宕山(右)や房総の山々が見渡せた。霞のない晴天の朝ならば、富士山も加わるところです。






 「コース終点の黒滝」
 歩行5時間の締めくくりに、下山地点で初めて沢が現れ、落差15mの黒滝が音を立てていた。変化に富んだコースでした。





 「山麓の梅」






 「スイセン」





 「寒桜」
 まだ2月初めなのに、こんなに咲いているとは思わなかった。






 「菜の花」
 地元の山もすてたものではない。低くても、雪がなくても、魅力的な千葉の里山。再発見の山旅でした。

  
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