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モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

国仲給食センターへ見学に行きました

2009年08月16日 | 佐渡だいすきネタ
少し前のことですが、国仲学校給食センターへ見学にいきました。
1日に1600食の給食を作ることができるという、佐渡一の規模の給食センターです。

かつて、「子どもの給食を考える会」(現・子育て探検隊)という会のお母さん達のことを、このブログでも載せました。
あれから2年、センターは建設され、去年の10月から稼動を始めました。

見学をした日の給食は
・サバ煮  ・もやしとニラの炒め物  ・ごはん ・イカの焼き物 ・桃のゼリー
と、かなり美味しそうな内容でした。


この給食センターでできた給食は、島内の10校の学校(と1施設)へ配食されます。

ということは、単純に10校の学校の給食室が使われなくなり、
その学校の給食のおばちゃん達は仕事を失った、ということになります。

効率化がこのセンターの建設の目的のひとつですから、
それは「仕方ないこと」なのかもしれません。


現在、この給食センターでは調理員の方は16人、雇用されています。

ということは単純計算、1人の人が100食を午前中の3時間程度で作っているのです。


職員さんの話では、やはり業務は「いっぱいいっぱい」。
だけど「予算の関係で、市は人数を増やす予定はない」のだそうです。


たとえ最新の機械を使っているとはいえ、16人という人数は、あまりに少なすぎる人数に思えます。

10校分の給食のおばちゃん達を退職させ、それでもなお「効率化」の名の元に
ここまで最低限の人数しかおかないのは、あまりに働く人に、子どもたちに、無慈悲すぎるとは、言いすぎでしょうか。

せめて、この給食センターで働く人が、この給食を食べる子ども達のことを思いながら作る、
そんな心身的な余裕をもって働くことのできる人数を雇用することは
できないものだろうか、と思います。


「効率化」のかけ声の元で、この給食センター建設の事業費には総額で7.5億円もかけています。
市の説明との大きな矛盾をこの金額から感じざるを得ません。


佐渡市は「予算不足」という名目で、あまりに多くの事業を「切捨て」にしている現状が
目に余ります。

その影響は、すぐには目には見えないものばかりで、
切捨てても何かがすぐに変わる、というものではないでしょう。

保育園の民営化への準備もまたその一つであり、この給食センター建設と共に
小さな子どもへの「教育」事業の切捨てを感じます。

離島が生き残る道は、土建築への傾倒だけではないはず、と
今の佐渡を見るにつけ、そう思います。

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2 コメント

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Unknown (らなんきゅらす)
2009-08-20 16:03:53
公務員の空回り仕事はどこでも同じですが、
子供にツケがまわってくるのは、本当に哀しいことです。

でも、嘆いたり、あきれて無関心になるより何か行動するyamanekoさんは偉いなあといつも感服します。
興味深い情報をありがとうございます。



Unknown (らなんきゅらすさんへ)
2009-08-22 02:44:48
真摯なコメントありがとうございます。
やさしいコメントにうるうるです。
この行動は、私が、というよりも「子育て探検隊」という会の方たちの集まりに便乗させてもらっている感じでしたが、熱心が方が多かったです。
ぼちぼちとゆっくりでも行動できたらいいなあ、と思っております。

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