山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

韓国ミュージカル、終わる

2009-10-09 23:45:49 | ワークショップ
 ■10月8日(木)
 ミュージカル「明成皇后」ハイライト公演

 台風が一番、気になっていた。が、九州直撃は避けられた。
 幸先の良い朝である。空は青色。
 本日、本番の日。 
 
 ステージは素舞台であるため午前中は照明と音響の仕込みが中心となる。
 音響照明の操作、舞台回しは韓国語が話せる学生が手伝う。劇団さんの指示が正確に伝わらなくてはならない。
 夢桟敷メンバーは受付の準備と会場(客席)の整理に臨む。
 約600席のところを混雑した場合のことを考えて、椅子席を詰めて折りたたみ席を追加したり、前と後を区切る広め通路を桟敷席にしたり、指定席・招待席を多めにとり調整して行った。
 700席くらいは確保できただろうか。それでも不安はあった。開場の2時間前からお客さんが並び始めた。6時半開場を30分早める。開演7時。
 超満タン。立ち見のお客様にはご苦労をおかけしました。
 人間の温かい息と体温を感じる。 

 台風の影響で飛行機が欠航という情報も入った。
 整理券予約が東京、大阪、四国など県外からもあったので大変心配だったが、受付ロビーで「新幹線で来ました。」と挨拶される。飛行機も飛んでいたようだ。
 遠くから来られた方は近くのホテルに予約していた。あくる日は熊本観光をするらしい。旅と観劇。いいもんだ。
  
 韓国からは16社30名の取材陣が来られる。日本側は新聞社5社、テレビ局3社の取材。
  
 残念ながらホールでの上演は見ることができなかった。
 但し、リハーサルでは部分的に見ているので見たような気分になる。更にDVDの映像と重なる部分が見えた。
 それにしても男優女優は美しい。こちらの劇団員たちも接することで美しくなる。・・・この美しさは世界中で百万人の目から見られて美しくなったのだろう。俳優たちは見られて美しくなる。
 
 裏側から舞台を眺めることは関係者しかできない。これも貴重な経験である。
 言葉が通じない分、身振り手振りとアイコンタクトでも話せる。通訳さんに聞いてみると理解していた、というから不思議である。

 公演終了後、夜11時より居酒屋借り切りで「打ち上げ」をする。
 予定よりも参加者が増えている。80名位いたのではないだろうか。
 こちらの劇団員女子はエイコムの社長、メンバーとメール交換などしている様子。韓国語と日本語が混じり合う。酔ってくると自分が何語をはなしているかわからなくなるが、腕を交差して乾杯を続けていると、何語でもどうにでも良くなるのである。
 宴もたけなわ、劇団夢桟敷の歌とダンスをご披露する。
 「ようこそ熊本へ。これがお礼です。」

 深夜、タクシーを分乗して帰宅。
 日本初上陸のハイライト公演は大きな一石を投じた。日本だけでなく、韓国から世界へ配信された。
 熊本ナショナリズムではないが、間違いなく民間の力で熊本から発信した。
 
 「これからどうするか。」・・・いつもの問である。
 机上の空論ではなく、行動。
 私たちの行動はブラジルから韓国へ、国際交流演劇へ動き出した。

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