山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

ふたつのWS(1)

2010-08-29 23:58:23 | 企画2009~2015
月2回の「子ども劇を作る」と月1回の「イメージトレーニングの方法」と題して、ふたつのワークショップに取り組んでいます。
子どもを対象としたものと夢桟敷独自な方法を追求するため、このふたつの取り組みは距離感があって面白い。


■8月28日(土)熊本市清水市民センターホール
「子ども劇を作る」【6】

暑い日が続いている。頭がボーとなる。・・・どうもクーラーと外の温度差で身体の具合がポンコツ。ダルイが、そんなことは言っておれない。
子どもたちは元気がいい。いよいよ劇作りも中盤にさしかかった。エンジン全開でいかねば!
子ども12名の内、男子3名の集中力不足が気になる。大きな声で「このバカヤロー!」と言いたいところだが、小学1年生~3年生の男子。言える訳がない。かわいすぎる。女子たちもかわいすぎる。もう、メロメロになってやさしくなるばかり。
この「劇作り」を楽しみにして来ているのだ。
子どもたちにとって日頃の遊びの延長のようなもの。
劇は遊びの延長であり、私たちが忘れがちなコレは入口である。
どう遊ぶか!劇団側にとって重要な課題である。遊べや遊べ!


■8月29日(日)熊本市武蔵ヶ丘教会
「イメージトレーニングの方法」ワークショップ

今日は外部からの参加者5名。宣伝をしていないため、外部といっても身内のような人ばかり。
担当はsaki。夕沈ダンスとなる。演劇大学in熊本で学んだことをこのワークショップでつないでいる。
テーマは「宇宙」。コレを連想する「コトバ(単語)」を使って、各々が振り付けてオドル。単語が形になっていく。自分で振り付けるから学ぶというより、自分でオドリを作っている感覚になる。コレが夕沈ダンスの面白いところ。
ちなみに、夕沈とは名古屋の「少年王者舘」の夕沈さんが編み出したダンスである。このダンス作りの方法を夢桟敷も取り入れ、いずれ、sakiダンスとなるであろう見通しを立てている。
真似から入り自分のモノにしていく。応用する。

butoh、パントマイム、コンテンポラリーダンス、夕沈ダンスなど、これに伝統的な能や歌舞伎の所作をコラボしようと企んでいるのだが・・・。学ぶだけではキリがなくなる。

劇にとってのイメージトレーニングは脳で思い浮かべたことを「身体」や「ことば」でいち早く形にする訓練。
次回(9月18日)「発表会」ではご来場して頂いたお客様にレポートを配布する予定。演劇実験レポートである。

演劇関係者に限らず、表現に関わっている方々にも見て欲しいと思う。美術・音楽、文学などの人々に!
又、舞台で繰り広げられるパフォーマンスに対して意見なども聞いてみたい。
来年の春・夏の異分野コラボ企画にもつなげて行きたい。

バケーション

2010-08-23 23:45:54 | モノローグ【エトセトラ】
菊池渓谷(涼)


熊本と言えば、阿蘇、天草、熊本城が浮かんでくるが、菊池渓谷は夏と秋の観光スポットとして大当たりの場所です。猛暑の夏は天然の冷房が効いて、川に1分も足を浸けていると、その冷たさに痺れてくる。

今日は劇団員たち8名と菊池渓谷を楽しんできた。
ブラジルの酒ピンガ、焼酎、缶ビールなどを持ち込んで、日頃のストレスや夏バテを解消しよう!ということ。


実は昨年まで、演劇の勉強をしている元劇団員(東京在住)K女子ちゃんが夏休みで熊本に帰って来ている際の“秘密のデートコース”だった。
渓流の音をBGMにしながら「演劇なんて勉強するもんじゃないよ。ひたすら演るもんだよ。・・・さぁ、帰っておいで!」と毒牙をむき出しにしていたのである。

今回は野暮な話はしなかった。

BB君が水鉄砲を持って来ており、みんなで撃ち合いをするわ、H女史はヒラヒラのスカートで来てるわ、空中素麺流し、ヤマメの塩焼き、馬肉丼・・・などなどで良い気分転換となった。

菊池渓谷でリフレッシュ!!

←写真加工:大阪事務所の小島さん提供。
つげ義春「紅い花」の風景に似ている菊池渓谷。

近況8月(中)

2010-08-21 23:31:07 | モノローグ【エトセトラ】
8月21日

ワークショップ発表会「イメージの展覧会」

時)9月18日(土)19:00開演/場)熊本市中央公民館3F

=入場無料=



只今、劇ワークショップを一般公開(体験自由!)の試みを行っています。
テーマは「イメージトレーニングの方法」。
一般公開といっても宣伝はしておりません。知人友人に機会があれば呼び掛けているだけです。
いずれ本格的に「ワークショップ」を展開するにあたり、劇団独自のシステムを確立するためです。
今、実験段階といったところ。

次回のワークショップは・・・

時)8月29日(日)18:00-21:00/場)熊本市武蔵丘教会

どなたでも参加自由です。=参加費無料



という訳で日頃の稽古は9月の発表会に向けて汗を流しています。
発表会までは「ソロパフォーマンス」あるいは「ひとり芝居」の形式で、それを構成したものになります。

各々がテーマを持って取り組んでいます。・・・力がつけば個人企画プロデュースで旅公演の野望もあります。
つまり、劇団の公演活動とは違った「個」の表現としても活動の「場」を広げてみたいと思っています。

とりわけ、劇団夢桟敷「五人衆」を売り出すためにマークしています。
若いが故、今後、演劇の道から外れていく者もあるかも知れませんが、この「五人衆」の中から世界へ飛び出していく可能性を感じています。

以下、「五人衆」を発表します。

 サ キ
KO-TA
クドシン
肥後丸。
ましまん




尚、只今、劇団夢桟敷 短編動画三作品YouTubeにて公開中です。
(編集は田中幸太)

「シナプスの転生 あるいは ねじ式」
「薔薇色之病室」
「疫病流行記」

お時間がありましたら、稽古場まで遊び、覗き、OKです。
どうぞ!スケジュール


「ぢ」

8月16日

8月12日からいぼ痔だった。
何十年ぶりだったろう?・・・人には色々な苦痛があることを思い知らされた、このお盆。

健康って大切!

ボラギノールを塗って痛みは緩和するのだが、尻を気にして動作は鈍くなる。立ちあがる時、「どっこいしょ」と口に出る。

14日~15日の一泊二日は山都町で過ごす。温泉は痔に良い。痛みは和らぐ。

夜中は手鏡で尻を覗く。自分の尻の穴ながら興奮する。秘密の花園の気分である。うふ~ん。

小説家が肺病を患い、吐血する姿だったら絵になるのですが・・・。
肛門は笑えます。
この部分は病院に行って見てもらう気にもなれず、ドラッグストアーで薬を買うので精一杯。
あ~、情けなや。
肛門様。「この紋処が目に入らぬか!」・・・痛みも笑いたくなります。

痛みから痒みに変わってきています。
今、刺激物を避けているつもりです。味気ない生活ですね。
とんこつラーメンにニンニクチップをたっぷりふりかけたい。うどんに唐辛子をどっさり入れたい。
あ~、刺激が欲しい

肛門にやさしくなりました。
仰向けになって寝ころび、腹筋を使って両足を天に向けて開きます。そのまま足を顔に近づけ、右手に持った手鏡を肛門に近づける。おもむろに、顔を上げ鏡を覗く。
このような姿が、また、痛々しい。
記念写真を撮ったのですが、発表する場がないので削除しました。
マボロシの一品でした。

子劇レポ【5】

2010-08-10 23:43:40 | 企画2009~2015


大きい声が出るようになった。表情が固いかなー。
6月から始まった「子ども劇を作る」稽古(ワークショップ)も5回目である。
女子9名、男子3名の小学1年生~5年生だ。
定番の基礎的なトレーニングを省き、鬼ごっことダルマさんが転んだ、で汗びっしょりになる。
遊んでいる時の子どもたちの表情は生き生きしている。これが、そのまんま劇に持って行けないだろうか。
楽しく思えることは、自分の力で伸びていける。つまり、そのまんま表情になる。
楽しくなるようなことを取り入れていこう。

今日はうっかり休憩時間をとり忘れた。
子どもにとって2時間の稽古は長丁場のような気がする。集中力がもたない。とりわけ、男子3名が上の空。ずーと、鬼ごっこをやりたいようだ。
遊びと劇作り。・・・劇を遊べるようになるために、もう少し時間がかかりそう。

本読みに入ってから緊張感や不安は高まってきた。
台詞を覚えなければならい!という義務感だろう。義務が先行すると辛くなる。辛いと面倒くさい。
突拍子のないことを言えば「台詞は覚えるものではない!」。そして、これが私たち劇団の特徴でもある。
覚えたことをやるだけでは面白くも何ともない。

そこで、ある計画を練った。秘密の計画。・・・子どもが演じるとはいえ実験的な劇世界を作る。

まず、私たち劇団が本気モードになってきた。
熊本市清水町で、子ども革命が起こる。

近況8月(上)

2010-08-09 14:23:30 | モノローグ【エトセトラ】
8月4日
KYUSYU ARTIST GROUP EXHIBITION【KAG展】が熊本県立美術館(分館)で開催されています。8月8日(日)まで。

メンバーの中に山本徹夫氏がいる。(写真参照)
彼は以前(1986-90)、劇団の舞台美術を担当していた。本業はあくまでも美術作家である。とりわけ、造形美術の分野。
ヨーロッパでの美術展にも積極的に出品しており、韓国でのビエンナール展では私も同行したことがある。

今回の展示では、作品の構造上、クレームがついたそうだ。
美術館には学芸員がいて、企画管理などの仕事をしているのだが、・・・。

「作家を信用しろよ!」と言いたい。

劇場でもそうであるが、不毛な「安全管理」の傾向が強くなっている。
不毛とは?・・・危険に対する神経衰弱である。
作家は安全性を疎かにしているわけではない。最低限の安全性は考慮している。
にも関わらず、「危険」という理由で変更を要求してくるとはどういうことだろう?
極端なことを言えば、私は危険な美術に魅かれる。危うさに感動するタイプである。

この程度で危険?それはないだろう?・・・彼が活動を海外に求めていることを裏返せば、日本の表現に対する権利の低さが露呈されているのではなかろうか。つまり、管理する側の価値観の無さとも言える。

今夜は彼が我が家に一泊する。久しぶりに波長が合う同士と呑める。
さて、今から!・・・こころの洗濯である。

8月7日
8月4日から始まった「演劇大学 in FUKUOKA」(演出家・俳優養成セミナー)が7日の「発表会」と「シンポジューム」で閉幕した。
会場:パピオビールーム
主催:日本演出者協会、(財)福岡市文化振興財団、福岡市。
企画制作:NPO法人アートマネージメントセンター福岡

夢桟敷からはクドシン、ましまんの2名が参加しており、7日は座長、幸太君、私が行く。
おや、演劇大学in熊本で顔馴染みの顔も見える。もはや戦友?

九州劇場の鈴木さんをはじめ、「お元気でしたか、お久しぶり」を交わす。あ、永山さん!彼女は先日まで流山児事務所の「夢十夜」ワークショップにも熊本から参加していた。

【講師陣】
瓜生正美氏
和田嘉夫氏
流山児祥氏
羊屋白玉氏

発表会では4つのチームによる寸劇を4本。3泊4日で作り上げる苦労を知っているだけに拍手に力を込める。
シンポジュームは「世代間交流の演劇」。

打ち上げ交流に参加して、熊本組は一次会で帰る。何?みんなは中州で二次会!あ~、一泊したいね。
(注:写真は打ち上げ飲み会の写真につき、みなさんリラックスしております。)

福岡での輪が広がる。
お疲れ様でした。
熊本着は零時を超えていた。

8月8日
今日は前述のKAG展搬出日。山本徹夫君の作品、人に劇団員たちに会わせたい気持ちもあり、熊本県立美術館(分館)へ行く。
劇団(二期1980後半-90年代)の頃は、美術家とのコラボによる舞台などもやっていて、今回の出展者の中にも懐かしい人たちと会う。
「あの人は今?」などの質問を浴びる。「酒に酔って赤フン一つで暴れていた男?」「白塗りメイクで街を歩いていた女?」「あの頃の劇団員たちは誰にでも抱きついていた?」・・・「はあ?」
人の記憶というものは!・・・あの人たちは真人間になっております。もう40~50代ですからね。マットウに生きていますよ。

展示室(4F)の隣に喫茶があり、肥後丸ちゃん(劇団員)が働いている。暫くはそこで涼む。窓からの景色は熊本城。


長男夫婦が大阪から熊本へ帰っており、夜は中華店(咲希のバイト先)でファミリー食事会をする。映画アダムスファミリーのような魔法使いや怪物のような会話になる。
「この前、乳母車に人形を乗せたおばあさんがいたよ。」「わたしには烏帽子を被った身長30センチのおじさんが見えるの。」など。

いつものことだが、出るわ出るわ。食べきれない程の中華料理!大サービスである。
幸せって何だっけ?美味しいモノを呑んで食べていれば家内円満。これですね。