山川草一郎ブログ

保守系無党派・山川草一郎の時事評論です。主に日本外交論、二大政党制論、メディア論などを扱ってます。

小泉首相の不敵な「笑み」

2005年01月25日 | 政局ウォッチ
「書かれたものを読むだけでは、本会議質疑は形骸化し、儀式になってしまう。聞かれたことにきちんと答えられない首相の姿は子供たちに見せられない。自分の言葉で答えるよう要望する」 民主党の小宮山洋子衆院議員がきょう(25日)の衆院本会議代表質問の冒頭で、小泉純一郎首相の前日の対応を批判していた。 24日の本会議で、同党の岡田克也代表が首相の答弁を不十分として9項目の再質問をしたのに対し、首相が「すべ . . . 本文を読む

覇道から王道へ ―日本外交の「転機」に備えよ 

2005年01月18日 | 日本の外交
2020年、日本は大国化した中国との関係で「対抗か追随か」の選択を迫られる-。米CIA長官の諮問機関である国家情報会議が最近、報告書の中でこんな近未来展望を示したそうだ。日米同盟を基軸としてきた日本外交は、15年後に重大な転換点を迎えるのだろうか・・・。 報道によれば、報告書は、日本社会の少子高齢化が「アジア経済、とりわけ中国経済との統合」を余儀なくさせると分析しているという。実際、現時点でも多 . . . 本文を読む

民主党選挙違反事件に思うこと

2005年01月08日 | 政局ウォッチ
一昨年の衆院選で民主党を支援し、公職選挙法違反に問われた宮城県の労組幹部に昨年末、最高裁の最終判断が示された。一連の裁判では、有権者に電話で民主党候補への投票を呼び掛ける選挙運動(いわゆる電話作戦)を民間会社に業務委託した行為が、公選法上の利害誘導罪に当たるかどうかが争われた。最高裁の結論は、労組幹部の無罪主張を退けるものだった。 利害誘導罪は戦前につくられた規定である。本来は、候補者や支援者( . . . 本文を読む

未完の中国革命と日本 =日中対立の本質とは何か=

2005年01月06日 | 日本の外交
小泉純一郎首相は「日本の伝統」として昨年、一昨年と続けた正月の靖国神社参拝を今年は見送ったようだ。中国の反発を懸念した結果だろう。 中国共産党は2005年を「反ファシスト闘争勝利60周年」の記念年に位置付けている。市場経済の浸透・拡大により、一党独裁体制が揺らぐことを何よりも脅威と感じている党指導部は、その政治基盤を守るために人民の思想教育に一層力を入れることだろう。 江沢民政権下で進められた . . . 本文を読む