月日は百代の過客にしてー旅の思い出・味の思い出ー

思うように旅にも飲みにも行けない昨今であるが、自分なりの旅の思い出や食べ歩きの思い出を語ってみたい。

光のページェントの定禅寺通りを横切り、「旬味酒好 かん」へ

2013-12-25 18:56:51 | 
ページェントの定禅寺通りを横切り、
     「旬味酒好 かん」へ


 勝山館での忘年会を終え光のページェントで賑わう定禅寺通りを横切り、国分町二丁目にある「旬味酒好 かん」へ。



 雑居ビルの2階にあり、店のドアがバーやスナック風だから初めてのお客さんは躊躇してしまうかもしれない。それと店の中が見えないから、席が空いているのか、空いていないのかがわからないというのは、若干不安です。

 まあ、どんな店かという点についてドアの脇の看板の下に飲物の「お品書き」が張っているので、それを見れば多少の想像がつきます。日本酒に重きを置いた、宮城の純米酒に重きを置いた店であることは想像がつくと思います。カウンターが6席。テーブル席が2組。おそらく元々はスナックだった店を居ぬきで改装して、日本酒バー風の店にして10数年になるようです。





 お通しが1000円とやや高く感じますが、三品つきます。その三品は酒の肴としてのグレードは高いと思います。日替わりですので、その時その時のお通しのバリエーションを楽しめます。料理のコースは1500円、2000円、2500円とあります。内容的には、酒飲みの気持ちに寄り添った内容の肴が続きます。欲を言えば、一般的な居酒屋で出す焼き魚や煮込みのようなドカンという「酒の肴」があれば、もっと良いと思うのですが。

 「本日の一杯」が一杯500円でお得。通常、一杯750円~900円ぐらいで出している特別純米か純米吟醸を1杯限定で出しています。この日の「本日の一杯」は「萩の鶴 萩の鶴 純米生原酒うすにごり しぼりたて」でした。フレッシュだけど深い味わいの純米酒でした。
 料理はお通しの他に焼き魚を注文。お酒をもう1杯頼みましょう。マスターに「お燗で」お薦めの酒を。」と聞いたら、黄金澤の純米5年古酒を奨められた。「神亀」や「竹鶴」をお燗で飲んだ時の味に近いような感じがしました。美味しいんですけど、ちょっと私の好みでなかった。マスターや隣の一人客と日本酒談義をしながら一時間ほど過ごして、おあいそ。

 国分町を南下しながら、「なんかんや」に入る。「今、お薦めで置いてい有るのは?」と聞いたら、「萩の鶴 純米吟醸 別仕込」通称猫ラベルが実にいいですよ。」と太鼓判を押すので、それをいただく。程好い吟醸香。すうっと入る口当たりと喉越し。確かに旨い。1回ごとの飲む量は大したことは無いのだが、3軒もハシゴするのは私としては大冒険。だいぶ酔いが回ってきた。
 こういう時の我が家の定番のおみやげーサーテイーワンアイスクリームーを買って、タクシーに乗り家に向かう。タクシーで眠ってしまい、停めるタイミングを逸してしまい、運転手に声を掛けられた時は我が家の前を数百メートル通り過ぎていました。

本年のこのブログはこれにて終了。また、来年、時々更新致します。


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忘年会  勝山館にて

2013-12-22 22:56:24 | 
忘年会 勝山館にて

 12月中旬某日、仕事関係者との忘年会。会場は勝山館。数年前に、私が幹事役を務めた時に、洋食の方で忘年会をしたことはあります。今回、料理は和食でした。

 タクシーをうまく拾えず、予定より10分ほど遅れて到着しました。最初はビール、後は日本酒を冷やと燗でいただきました。

 料理は、なかなか立派なものでした。こういう宴会で料理の写真を撮るのはさすがに無粋だと思うので、宴会場の写真だけ宴会の始めと終りに撮りました。





 料理は先付、前菜、お造り、椀物と出てきました。通常なら、焼物が出て、その後に煮物。あるいは煮物の代わりに鍋料理というのが、一般的だと思います。ところが、この日はちょっと意外な展開でした。何とシャブシャブが2種類。初めに海鮮シャブシャブド。鰤と海老のしゃぶしゃぶでした。その後に、仙台牛のシャブシャブ。どちらも美味しかったです。かなり贅沢なシャブシャブを味あわせていただきましたし、良い素材を使っているので確かに美味しかった。但し、海鮮シャブシャブを食べながら、「これだけの鰤と海老なら頭を入れて出汁を取って寄せ鍋風にした方がもっと美味しいのではないだろうか?」と思いました。こんなことを思うのは自由だが、口に出しては幹事に失礼でしょう。恐らく幹事としても会場側と打合せ、月並みでない料理構成を考えて下さったのだと思います。自分も何度か幹事役を務めたことがありますが、いろいろと考え打合せた結果うまくいったこともありましたが、思ったほど喜ばれなかったこともあります。そういう経験がありますので余計なことは言いませんでしたが、宴会料理の構成と言うのは難しいものだなあと改めて思いました。

 場所が場所だから、日本酒は勝山だけでしょう。冷やはおそらく「純米吟醸 献」か「伝」でしょう。燗は特別純米の「縁」か「戦勝政宗」でしょう。昔の醸造用アルコールの入った本醸造はあまり好きになれませんでした。大吟醸でも本醸造だとどうしても、醸造用アルコールが気になっていました。現在の勝山は純米酒を揃えているので、以前よりはかなり美味しいと思います。冷にしろ、燗にしろ、美味しくいただきました。
 但し、現在の宮城の地酒のレベルはかなり高水準です。県内の他の銘柄を飲んだらどうだったかなあ。あの蔵のあの銘柄で純米吟醸を飲んだらどうだろう。燗で飲んだろうとついつい考えてしまいます。勝山しか飲めないというのは、どうしても不満が残ってしまいます。

 ということで、一次会が終わり、違う酒が飲める居酒屋を目指し、国分町方面に向かいました。定禅寺通りを横断する時、ちょっとだけ「光のページェント」を見ました。





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ささやかな夏休み ー山形 蕎麦紀行ー 其の7 海鮮「笙壱  (しょうあん)」で銘酒飲み放題

2013-12-20 00:11:09 | 
ささやかな夏休み
     ー山形 蕎麦紀行ー 其の7
東根市 海鮮料理「笙壱(ショウアン)」にて銘酒飲み放題


「ささやかな夏休み」と題しながら、冬休みの季節になってしまいました。この店のことは山形から帰ってきてすぐにツイッターにアップしました。そのうち、ブログにまとめようと思いながら、今頃になってしまいました。遅くなってすみません。

 かって、良い肴と酒を出す店として定評の海鮮居酒屋「絆」という店が仙台市青葉区にありました。以前東北学院中学高校があった場所、現在はウエステインホテルなどが入っているトラストシティの北側、大日堂のある柳町通りに店は有った。現在は、「牛タンの利久」柳町店になっているところにあった。というか、或る飲み会の帰りに久々に「絆」に寄って旨い酒を飲もうと思い行ってみたら、いつの間にか「牛タンの利久」に変わっていてびっくりした。その後、「絆」の常連だった方のブログで、その親方夫妻が東根に店を構えたことを知った。それが、東根市にある海鮮料理笙壱(ショウアン)です。
 
 いつか行ってみようと思っておりましたがなかなか機会が得られず、やっと念願が叶いました。前日に一応予約を入れました。タクシーを呼んでもらい、「笙壱」へ。「絆」へ行ったのはせいぜい4回ぐらい。そんな私でも、席に着いて早々「仙台の店に来た事がありますよね。」と親方から声をかけてきた。





 ちょっと贅沢に料理は5000円のおまかせで。マグロ中心のお造りに、マグロの焼き物・煮物と続く。相変わらず、酒のラインナップは素晴らしい。良くこの値段で出せるなあと感心する。高木酒造の黒縄が1杯750円、十四代純米大吟醸七垂二十貫が1杯1500円。親方に「こんな値段で出して大丈夫なんですか?」と思わず聞いてしまった。親方は「うちは適正な価格で出しています。」とのこと。まあ十四代は仙台でも飲める店は知っているので、飲んだことのない銘柄を中心にいただこう。酒は親方の薦めもあってちょっと奮発して2時間3,000円の純米吟醸大吟醸の飲み放題をお願いする。


これが三千円で飲み放題の酒。

 最初のうちは、東一や義侠をチョイスしてみたが、後は親方におまかせ。私も結構いろんな銘柄を飲んできたが、親方は「こんな酒もある。」「これも飲んでみて。」と私の知らない酒を矢継ぎ早に出してくる。アッという間に2時間半が過ぎてしまった。
 飲みながら、仙台の酒屋の話、親方から全国の良い居酒屋悪い居酒屋、全国の蔵元の話。「絆」時代、いろいろな蔵元を呼んで「○○(酒の銘柄)を楽しむ会」を開催し、各蔵元の純米酒、吟醸、純吟、大吟、純米大吟を味わうという企画を実施して来た事はある程度知ってはいた。改めそういう「日本酒の会」の記念写真を見せてもらうと、本当に全国の地酒ファン垂涎の蔵元がずらりであった。

 楽しく飲み語っていたが、だいぶ酩酊状態になったのでタクシーを呼んでもらって旅館へ帰った。何を食べて何を飲んだか記憶が定かではないが、美味しく楽しく飲めたことは確かだ。いい酒は二日酔いにはならないですね。


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「巣窟」  地酒へのこだわり

2013-12-09 19:43:55 | 
「巣窟」  地酒へのこだわり

地酒へのこだわりなんて書いてしまったが、私がブログに書いている店の多くが地酒へのこだわりをポリシーとしている店だと思います。この店もかなり地酒へのこだわりを持って提供していることは、間違いない。



 店の名前は「そうくつ」と呼びます。以前は、仙台駅の西口のすぐそばの第一ビルの地下にあったが、おそらくパルコを建てるので立ち退いたのでしょう。現在は、愛宕上杉通りと中央通の角からやや北側に行ったところにあるビルの2階に店を構えている。2軒目でしか行ったことが無いので、肴についてはあまり詳しくは語れません。1,000円を超える肴はあまり無かったと思います。庶民的な居酒屋メニューが揃っていたように記憶しています。



 東北の地酒のおいしいものをかなり揃えています。福島だったら、飛露喜。山形だったら、上貴元。宮城は乾坤一、日高見、萩の鶴、山和など私の好きな酒が揃っています。純米酒や純米吟醸を中心に揃えていますが、仙台の中では良心的な値段だと思います。特に青森の酒には力を入れているようです。田酒の大吟醸善知鳥(ウトウと読みます。)を出している店はあまり無いと思いますし、酒屋で売っている値段(確か1升瓶で8,000円)を考えれば、1杯1500円(私の記憶では。もし違っていたら、ごめんなさい。)はリーズナブルな方だと思います。

 親父さんも女将さんもかなり酒に詳しい。酒に造詣の深い方なら日本酒談義に花が咲くでしょうし、これから勉強してみようと言う方には親切に東北各地の銘酒を勧めてくれると思います。




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