山ちゃんのホッ~とする写真館

花や自然を相手に心がホッ~とする写真撮影を楽しんでいます。季節の花や風景を眺め、お茶でも飲みながらひと休みしませんか。

明治初年の宿場町風景

2013-10-17 | 風景写真


この写真を見た時に、荒涼たる荒野の中の茅葺の宿場町風景に衝撃を受け、同時に何とも言えない郷愁を感じた。
それは、日本の昔の当たり前の風景だったとは云え、現代人があまり目にしたこともない風景であるとともに、私が現在住んでいる場所から比較的近い所の風景であることからしてとても心惹かれる。

写真の風景は、神奈川県大和市下鶴間の明治四年(1871年)の下鶴間宿の風景(下鶴間ふるさと館の壁面から撮影)です。
現在は、近くを国道246号が走り大変な賑わいですが、僅か140年前がこのような風景であったとは、時代の変化の速さを感じずにはおられません。

宿場町には、旅籠、居酒屋、餅屋、染物屋、質屋等が軒を連ねていたようで、宿場町の中央を走る街道が東海道の脇街道として賑わった「矢倉沢往還」で、と同時に大山詣での信仰の道も重なり賑わったのでしょう。
下鶴間宿には、伝馬制(公用旅行者の為、人馬を常備し次の宿まで送り届ける制度)や徳川将軍の鷹訓練所そして高札場(法令を板札に墨書し、庶民への法令を徹底を図る場)等も置かれ交通の要所であったことが伺えます。



こちらの写真は明治初年、御休み所と大福餅の看板が長閑です。



右手土蔵のある家の跡地に、現在の「下鶴間ふるさと館」が建てられ、宿場町の歴史や黒船伝来の様子等も紹介しています。

原風景 「八塔寺ふるさと村」

2010-05-10 | 風景写真
桜が舞い始めた四月末の陽気の中、山裾のお寺に見守られるように佇む茅葺農家、初めて訪ねた集落ですが、懐かしいホッ~とするような風景に出会い、夫婦でしばらく眺めていました。

ここは岡山県備前市。民家の背後の山は「八塔寺山」、別名「行者山」とも呼ばれるそうで、標高500m程、その昔「西の高野山」とも称され山岳仏教の拠点として修行者で賑わったようです。

山裾のお寺は「高顕寺」。秀吉や岡山藩の庇護を受けた歴史があるようですが、歴史はともかく、どこか懐かしい日本人の古里を感じさせてくれる原風景に心癒される一日でした。

この集落の茅葺民家は10軒程、よく知られた日本最古の庶民の学校「閑谷学校」からも近く、機会があればぜひまた訪ねたいものです。


















新緑の奥入瀬を歩く

2007-06-09 | 風景写真
旅の疲れを癒そうと十和田、奥入瀬を旅してみました。
奥入瀬は、新緑の季節から初夏へ移りつつある絶好の季節、浅緑と心地よい川風、紅一点の山つつじ、そして安定した奥入瀬の流れ、奥入瀬は今素晴らしい季節を迎えています。写真拡大します。


「白銀の流れ」。緑風の中で深呼吸、爽快です。




所々で、この季節紅一点の山つつじが楽しませてくれます。




川中の木の上に自生している「ズダヤクシュ」。ズダとは喘息のことだそうで、喘息の薬草なのかもしれません。




「雲井の滝」



川中の倒木に自生する植物。奥入瀬の水量が天候に関係なくいつも安定しているので、川中で苔や植物がよく見られます。



「三乱の流れ」。この場所では、川中の岩肌に山つつじが群生していました。




瀬戸内の夜景

2007-06-04 | 風景写真
昔の勤務地を訪ねる旅。
振り返ってみれば、この瀬戸内は若かりし頃の仕事のスタート地であり、子供達の多感な時期をも過ごした感慨深い思い出の詰まった街である。
写真拡大します。


児島から暮れゆく瀬戸大橋をスローシャッターで撮影。
真下の港は下津井港、対岸は坂出市、なつかしい讃岐富士がかすかに見える。




暮れゆく瀬戸内の島々。



倉敷美観地区。堀に映り込んだ蔵の間に月が・・・・
いい眺めでした。





美観地区を魚眼レンズで撮影。




観光客が帰った後の夜のアイビースクェア。




翌、早朝の美観地区。




倉敷チボリ公園の夕方。



チボリ公園。


薄明の備中国分寺

2007-05-30 | 風景写真
国分寺に隣接する人気の国民宿舎に宿をとり、なつかしい友人と杯を重ね旧交を温める。
翌朝起きられるか心配であつたが、目覚ましなしでも4時の起床、薄暗い中を宿の自転車を借りて日の出前に撮影ポイントへ。

田畑の畦道を走り目的地に着くと、既に同年輩ぐらいの紳士が三脚を構えて日の出のチャンスを伺っている。
話しかけると撮影ポイントや撮影方法を親切にアドバイスしていただく。

ベンツに乗って撮影に来ていたこの紳士はこのポイントに日参し朝夕の国分寺を撮影しているとのこと。
私と同年齢であることが分かり日の出の瞬間を待ちながら写真談義に花を咲かせる。

もう間もなくすると国分寺周辺の田畑には水が張られ、朝日の輝きが田畑の水面に映り空も大地も真っ赤に染まる素晴らしい景色が見られること、そして、一年に2~3度見られる素晴らしい写真を見せていただいた。

明けゆく朝もやの中、田畑の中の畦道で神々しいばかりの五重塔と日の出を撮影する。ベンツの紳士さんご親切を有難うございました。
無事に東京へ帰ってきました。

 ( この日は雲が厚く朝焼けが広がらず少し残念でした。写真拡大します)


日の出前、田畑に張り付いた霧が何とも云えない雰囲気を醸し出してくれています。





少し遅れて広角レンズで撮影。




神々しいばかりの日の出です。



この付近一帯は条例で建物の建設等は禁止されていて、昔のままの姿が残されて歴史を感じさせてくれます。




付近はすっかり明るくなり、田畑の畦道をたくさんの方が早朝の散歩を楽しんでいました。


横浜散歩

2007-04-26 | 風景写真
久しぶりに横浜の定番コースを散策してみました。ちょうどこのシーズンは横浜公園のチューリップを楽しむことが出来ます。
関内ー中華街ー山下公園ー赤レンガ倉庫ーみなと未来地区ー横浜駅
春の一日のデジカメ散歩です。
写真拡大します。



横浜公園の見事なチューリップです。横浜スタジアムを背景に数万本の早咲き、遅咲きのチューリップが樹木の間に配置良く植えられ見ごたえがあります。








日曜日と重なり中華街はご覧の通りの賑わい。
人様の顔はカットしましたが、中華料理は人気があるようです。





メイン通りの北京ダックの店。
この店は高そうなので見物だけで素通りする。
路地裏の小さな店に意外と美味しい店があります。



山下公園の氷川丸付近で目の前にカモメ?が飛来、これカモメ、カモメの子供?
不明です。





赤レンガ倉庫でも花壇が楽しませてくれました。




ランドマークタワー付近では高層マンションが10本程建設中で様変わり、しばらく来ない間にすっかり景色が変わっていました。



薬師池公園の桜、桜、桜

2007-04-07 | 風景写真
今年の桜の開花は随分と早かったが、その後の気温の低下で、満開の桜もその花の姿を長持ちさせてくれている。
東京町田市の薬師池公園では四月の第一土曜日は花祭り、お釈迦様の行列もあり大変賑わっていました。
薬師池公園ではあと数日、満開の桜が楽しめそうです。

写真拡大します。






















シンシンと雪が降る。

2007-03-18 | 風景写真


夜九時前、しんしんと降り続く雪の中、街灯の下を歩むお母さんとその子供は何処へ向うのでしょうか?
母親の迎えを受けてどこかの家からの帰りでしょうか?
それとも、これから何処かへお出かけなのでしょうか?
冬の雪国で暮らす人々に思いを巡らす風景でありました。
 2月28日北海道層雲峡の旅行にて



一昨日東京は初雪を観測、しかしほとんどの人が気づかない程度の雪でした。
下の写真は昨日の雪、雪が分かりますか?
北海道も東京も待ち遠しい春です。   写真拡大します。


春に歩けば(薬師池公園の梅)

2007-03-10 | 風景写真
市街地の梅はもう完全にその姿を終えているが、毎年のことながらここ薬師池公園の梅は開花が遅く今頃満開を迎えている。
小高い丘に囲まれた地形が影響しているものと考えられるが、我々としては梅の観賞が二度楽しめることになり喜んでいる。

今年も梅の香りいっぱいの園内を散策しましたが、野鳥のカワセミや様々の野鳥が数多く探鳥の公園としても来訪者は多い。



古民家前の梅林園は今が満開です。




薬師池と梅林園





郷愁を誘う古民家。ここを訪ねるといつも、戦時の故郷の疎開先と当時の人々を思い出す。





ジョウビタキ




ヒヨドリ