らくだやはおきらくだ

箕面の駄菓子屋「樂駄屋」日記

がんばりました キッズ・カフェ

2007-10-15 18:55:30 | キッズ・カフェ
直前になってがぜん盛り上がってきたキッズカフェですが、いよいよ本番の日がやってきました。新聞で報道されたので箕面以外からも予約の電話をたくさんもらったし、さらにNHKの取材も入ることになって、いかにノーテンキな私といえどもきりきり緊張感に包まれます。「ちゃんとやりよるやろか…」。子どものピアノの発表会を見に行く親の気分、とでも言えばいいのか…。

朝の9時に集合。みんな早めに来ていて、誰一人遅刻がありません。よっしゃ! 気合いも充分とみた。

そろいのユニファームに着替えて、早速練習した通りに作業開始。ホール担当は掃除からです。




そうそう、まずは手洗い厳守でした。




この前練習済みなので、調理にチエはまったくノータッチ。火などの安全管理のためにキッチンに立っているだけです。それぞれ分担を決めてさっさと調理に入っていきます。




キッチンの年長はセリ。料理は手慣れているので頼もしい存在。我慢強さもセリのいいところで、黙々とジャガイモの皮むきをしています。



その間にホール係は、看板書き。今日のメニューをお宝屋の看板に書き出します。



お得意のイラコはショーマ。本日のメニューにドラえもんは含まれておりません。




ハンバーグも焼けました。ヨーヘイのぷっくりした手で作ったハンバーグって、おいしそう!!これはキャラの勝利ですね。


これはニンジンのグラッセにタイムの小枝を刺して、かわいいニンジンをつくっているところ。几帳面に並べているのはカナメ。



NHKの取材クルーがキッチンに入ってきても、全然動じることなく作業を続けるスタッフ。ふーむ。なんか働く人というオーラが出てますな。



カナメの作業を厳しくチェックするGMのマユ。この二人は姉弟です。家でもこんな感じ?



手の空いているホールスタッフはデザートの仕上げを。ココナッツ風味のミルクプリンにマンゴーのピュレをかけ、ミントの葉を飾っています。後ろ姿は口八丁手八丁のハヅキ。



料理がだいたい仕上がったところで、スタッフの軽い腹ごしらえ。本番前だというのに緊張感はなし。おむすび4個も軽くたいらげた子がいます。誰とは言わへんけど、みんなの想像通りの子です。



さっき書いた看板を出して、さあいよいよキッズ・カフェのオープン!!



一番乗りは手前のレナたちのグループ。次々お客さんが入ってきて、ホールスタッフはかなりテンパっています。



かわいいカップルに優しく接客するアヤカ。日頃からちっちゃい子が大好きなんです。でもこの姿、普通にカフェの店員さんみたいですね。



まるでNICOのブログのようですが、これが本日のお料理。とても子どもたちが作ったものだとは思えません。



食べてるとこ撮らんといて…という顔?。ふたりは幼稚園の年長さんです。



あっという間に満席。外にも席の空くのを待つ子どもたちが…。



料理を待つ間も楽しそう。おとな立入禁止。子どもだけのカフェやもんね。



「おいしいな~」みんな本当に楽しそうです。




日頃から家族でNICOによく来ているチカですが、今日は子どもだけということで、やや緊張気味。



あれれ?キッズ・カフエェにおっさんが…。ちゃうちゃう、れっきとした中学生やって。和太鼓「鼓吹」のメンバーです。お皿が小さく見えるのは気のせいですが…。



「野菜を食べ残してるお客さんがおるねんけど、これはつらいな~」。普段野菜嫌いのヨーヘイですが、作る側になってみてそういうことにも気がついたようです。



「結構忙しいなあ」。マイペースのカナメはちょっとしんどそう。



小さいお客さんの面倒をみるGM。こんな優しい笑顔は、ちょっとやそっとで見つけられませんよ。これこそ地域のお宝。大切に育てていくべきものだと思います。



予約客をすべてこなし、後かたづけも済んで「おつかれさん」の瞬間。思わずグッタリ。



最後に反省会でそれぞれ自分の反省点を含めたレポートを提出。GMから今回の収支報告があり、前売り券の売り上げから、食材とNICOの使用料を引いた金額を発表してもらいました。赤字覚悟のスタートでしたが、子どもたちの手にはしっかりと給料袋が握られることになりました(金額は秘密です)。来店したくれた子どもたちのアンケートをみんなで回し読みして「みんな『おいしい』って書いてくれてるな」「スタッフは『やさしかった』って。やったー」。お客さんたちの誉め言葉が、本当にうれしかったようです。

どんなことになるのかまったく予想がつかなかった今回の企画でしたが、働いた子どもたちもお客さんとして来てくれた子どもたちも、楽しみながら多くのことを学んだのではないかと思います。私がいちばんうれしいのは、樂駄屋では見たことのない真剣な表情や、ねばり強く仕事をする姿を子どもたちが見せてくれたこと。「子ども」という領域に押し込めておかないで、子どもという個性を生かした形で環境を整えさえすれば、子どもは生き生きと動き出すということを教えられました。私は「子どもだから」と手加減しがちなのですが、NICOのスタッフの「最後までダレんとやりや!」とゴミ出しまで徹底してやらせるという姿勢にも、大事なことを教わりました。「子ども扱い」することは、決して子どものためにならへんし、「子どもらしく」と期待することが、子どもの可能性を奪うことになってたのかも。自分の子育てを顧みて、子どもたちに謝りたい気持ちにもなりました。えっ? それほど手を掛けて育てられてへんて? そーでっか。


これからキッズ・カフェはどうなるのか。続けていくのか、今回限りなのか…。さあ、どうしましょ。あまのっちは1回で燃え尽きましたが、子どもたちは…。答えはカズハ(一番小柄なスタッフ)の満面の笑みの中にありそうです。



大騒ぎや~

2007-10-10 17:29:13 | キッズ・カフェ
キッズ・カフェが騒がしくなってきましたで。

市のHPとタッキーについてはお知らせしましたが、産経新聞の明日の朝刊にも掲載されるそうです。産経新聞を購読してはる人は、読んで下さいね。毎日新聞の取材も受けましたので、これで新聞は3社です。なんかすごいな~。子どもたちより私の方が緊張しそうです

やるときにはやるもんや

2007-10-10 15:28:33 | キッズ・カフェ
8日にキッズ・カフェのスタッフ研修をしました。

前日「朝、起きられるかな」と心配していた子も、私より早く集合場所に来ていて、こっちがびっくり。やる気まんまんです!

早速NICOスタッフに「よろしくおねがいします」と挨拶をして研修の始まりです。大まかな研修の段取りや、店の設備についての説明、そして大切なことを何点か…。「手洗いはなんで大切かというと、もし誰かが不潔にしていて食中毒を出してしまったら、キッズカフェだけじゃなく、NICOもお宝屋も大変なことになるからやねん」とチエ店長に言われ、みんなの顔が引き締まります。うーん、これは遊びじゃない…ということが初めてわかったんやね。

キッチンとホールに分かれて、それぞれの仕事を教えてもらいます。料理も接客も普段のNICOと同じようにするのが目標。これはレベルが高そうですが…。



ホール担当の3人。指導者のサエが席を外すと普段のおふざけモードに突入。これは前途多難な研修になるかも…と思ったとき、よく見るとアヤがきちんとしてる。いつもならこのおふざけに率先して参加していくアヤなのに…。うーん、なんかいいかも。後で、新聞記者からインタビューされているのはキッズ・カフェGM(ゼネラル・マネージャー)のマユ。



いつまでもふざけてはいません。一転して真剣そのもの「働きマン」の顔。これはテーブル番号と伝票、キッチンへのオーダーの通し方という一連の作業の説明を受けています。



次に交替でお客さんになって、接客のロールプレイング。テレてしまって「失礼します」とか「おまたせしました」となかなか大きな声で言えません。何回も何回も設定を変えて練習しました。


一方キッチンでは…。



会話もなく、ひたすら作業に没頭しているスタッフたち。うーん、こっちは集中度が高いです。



親が応援しに来ても、脇目もふらず作業を続けるストイックさ!



新聞記者から取材を受けるヨーヘイ。非常にテレています。
「ふだんからお料理はよくつくるの?」
「はい、わりと」
「料理して家族に食べさせたりもする?」
「うーん、まあときどきは…」

うそやろ~!!と、横で聞いてて、つっこみたかったけど我慢しましたテレかたがあまりにもかわいいので、多少のホラは許しましょう。



自分より上の学年の子のつきあいが多いヨーヘイですが、最近はこのカナメと仲良し。そうそう、夏のキッズアートラボにも、この二人を連れて行きました。調理作業でも息が合っています。


そうこうしているうちに「できた~!!」



普段のNICOと同じレシピでチエに指導だけしてもらい、手は出さずにいてもらったのですが、見事に完成。さあさあ、ホールスタッフのみんな、運んでくださいよ~。



すっかり慣れたのか、このころにはハヅの顔にも笑顔が。なかなか感じのいい接客です。



本番の日、お客さんにどんなものを食べてもらうのか知るために、作った料理をみんなで試食してみました。子どもだけでつくって味はどうなのか、期待と不安が半々状態でしたが、これ正直おいしかったです。味付けも干渉しなかったらしいのですが、決して子ども向けという味でなく、大人が食べてもおいしいものに仕上がっていました。なかなかやりよるわい



食べた後は後かたづけです。みんなで手分けしてさっさと片づけます。


「終わったら、全部使う前の状態にしてもどしてもらいます」とチエの一言で「ええっ、じゃあ掃除機もかけるの」と子どもたち。ふーむ、なかなか飲み込みが早い。お宝屋のシステムがわかってきたようです。



というようなことで、研修会は大成功といえるのではないかと思います。ま、さして心配もしていなかったのですが、こちらが思う以上に子どもは能力を持っているのだということを改めて感じました。それぞれの子どものいつもと違った面を見ることができたのも素敵でした。特にアヤは普段の集中力のなさが嘘のようなふるまい…。明日からでもNICOスタッフとして使えるかも、というほどの立ち振る舞いでした。やるときにはやるもんやわ

終わってから感じたのはNICOの二人の教え方の容赦なさ。子どもだからといった甘やかしは一切なく、最初から最後まで厳しく指導してくれました。最後はシンクも洗わせていたし…。お宝屋の他の利用者とまったく同じ扱いです。大人並という緊張感が、子どもたちの能力を引き出すということもあるのではないか。打ち合わせをしたわけでもないのに、NOCOの二人のキリリとした態度に非常に感心しました。まあ、あんまりほめると調子コクから、これくらいにしとくけど先輩が後輩のお尻をちょいと押して試合のコートへ出してやるような体育会系のノリ。なにかそんなものを感じましたが、どうでしょう。

研修会の様子は箕面市役所のHPトピックにも掲載されています。ぜひ見に行ってください。研修の様子を取材してくださった読売新聞は掲載日が決まりましたら、またお知らせします。




キッズカフェ続報

2007-10-07 19:13:35 | キッズ・カフェ
日の暮れるのが早くなってきましたね。店を閉める6時頃は、もう薄暗くなってます。時間を忘れて店内でご開帳のみなさんですが…。




「暗くなってきたから、はよ帰りや~」と言いながら、少し寂しい秋の夕暮れ…。




先日お知らせした「お宝屋・キッズカフェ」ですが、スタッフの応募もたくさんあり、一応締め切りました。NICOのキッチンは狭いのでスタッフの数にも限界があり、今回出遅れて要望の叶わなかった子どももいます。できれば定期的にやっていきたいので、そういう子たちは一応スタッフ要員として待機してもらう、ということで…。

10月14日(日)の当日は12時から14時30分の間の営業です。ランチプレートとデザート、ドリンクで500円。これは前売り券のみの扱いです。当日、急に来ていただいても入れませんので、ぜひ前売り券を購入してください。といっても、入れるのは子どもだけですので、子どもたちに前売り券を買ってあげてください。前売り券は樂駄屋、NICO、らいとぴあ2階の地域協の部屋で販売しています。残り僅かですので、お早めに…。子どもだけのカフェではスタッフだけでなく、お客さんになる子どもたちも、特別な時間が過ごせるはずです。


明日は、キッズカフェの研修日。朝から集合してキッチン、ホールスタッフがそれぞれ練習します。

「あまのっち、明日何時に集合やったっけ?」
「10時やで」
「ええ~、起きられへんかも。遅刻したらどうなるん?」
「即、クビ」
「どっひゃー。アラームしといても不安やなあ。なあなあどうしょ~?」

不安の種は尽きず…にしても、朝起きられるかどうか、そこから? と、子ども以上に不安になったやりとり(笑)。

それでも、スタッフの子どもたちはそれぞれがすごく楽しみにしていて、かなりワクワクしている様子です。そういうワクワクはこっちにも伝染してくるからおもしろい。

「ホールスタッフはサエがびしびし鍛えるらしいで」
「サエちゃんって、こわい?」
「恐い恐い。体罰ありやで」
「……」

もちろん冗談です。

キッズカフェの企画は大人たちの注目も集めていて、あちこちから取材の申し込みが来ています。子どもしか入れないカフェですから、取材も子どもが来てくれればいいんですけどね

11日の朝は、箕面FMタッキーが電話取材してくれはりますので、宣伝します。8時40分からの番組です。