yagiq

Ammazzare il tempo

ようこそ、わが家へ

2013年08月24日 10時40分22秒 | 
歯茎が腫れて、顔がシンメトリーでなくなって歯科を訪れたら、歯医者から「疲れるようなことをしないように」と言われて、買い物はすべて家族に任せて、エアコンのきいた部屋でビールを飲みながら読書をしています。
これなら、疲れないだろう。 (`´) フン
因みに、歯茎の腫れは治癒しました。

「七つの会議」の作家、池井戸潤の「ようこそ、わが家へ」を読みました。
会社での話と家庭内の2つの話が、サスペンスとして同時平行して描かれていきます。
登場人物一人ひとりの描写もしっかりしていて、池井戸さんは文章の上手い作家ですね。
なかなか読み応えのある文庫本でした。
ただ、「七つの会議」よりもスケールは小さいストーリーでしたが。



さて、次に読むのは百田直樹の「錨を上げよ」上下です。
単行本で、かなり厚い本2冊。
でも、マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」を読んだyagiqにとっては大したことありません。
百田さんの魔法にかかってしまったのか、あるいは彼の筆力に惚れたのか、「錨を上げよ」以外にも文庫本の「輝く夜」「影法師」「ボックス」上下を買い溜めてしまっています。

K・N の悲劇

2013年08月18日 12時36分22秒 | 
高野和明、おそらくこの作家の本は初めて手に取ったと思います。
脚本家から小説家になった人とか。

最寄りの本屋「ブックファースト」の店員たちのオススメ本だと、店内のポスターに書いてあったので買ってみました。
「暑い夏の季節に、これを読むと涼しくなる」みたいな勧め方でした。
確かに、エアコンのきいた部屋でビールを飲みながらこの本を読むと、背中が必要以上に涼しくなりました。

物語はハラハラドキドキ進みます。
研究熱心な作家さんらしく、かなり詳細な医学知識が描写されています。
一部は学術論文かとも思えるくらい、素人には難解な専門用語も出てきます。
しかし、この作家の文体も筆力も気に入りました。
大団円に向かうときも、リズム感がいいです。

でも、やっぱりホラー物は苦手だな。

共震

2013年08月11日 10時40分42秒 | 
約2年半前、テレビで東北の津波の映像を見たときのことは忘れられません。
震えました。
2年半経って、やっとこの本を本屋の棚から手に取れたように思います。
相場英雄の「共震」を読みました。

読みづらい。
原因は、時間順だと思います。
日付が行ったり来たりするのです。

事件以外は、すべてノンフィクションと本の帯に書かれているように、あの震災を思い出し、涙す。
被害に逢った東北人の心情を読んで、また涙す。

東北大震災の後の風景描写に力点が置かれており、特に本の前半に関しては事件そのものの説明が物足らなく感じました。
それに殺人事件のトリック自体、それほど目新しいものでもありませんでしたしね。

でも・・・今すぐ、読むべき本です。

風の中のマリア

2013年08月03日 15時04分19秒 | 
本屋大賞を受賞した百田直樹の「風の中のマリア」を読みました。

スズメバチに、こんなに多くの種類があることを初めて知りましたよ。
その中のオオスズメバチの話です。

以前、夢さんちの壁にスズメバチの巣があるということで大騒ぎになったことがありますが、たぶんあれはキイロスズメバチだったのでしょう。
庭師の人が巣を処分してくれて、ほっとしましたけどね。

この本を読んで、オオスズメバチの生態がよくわかりました。
百田さん自身が推薦していたこの「風の中のマリア」、オススメ本です。

今まで嫌いだったハチが死んだだけで、どうしてこんなに涙が出るのだろう。
百田さんの筆力に脱帽!

しかし、オオスズメバチの名前が、どうしてみんなカタカナなんだろうな。
それも、みんなドイツ語風だ。