この3人とは、奈良の猿沢の池の近くで偶然出会った。
最初はフランス人とは思わなかった。近づくとフランス語をしゃべっている。
男の子1人と、女の子2人である。
3人とも大きなキャリーを、JR奈良駅から三条通りをずっと引っ張ってきたようだ。
JR奈良駅からそこまで道は真っ直ぐだけど、緩やかな登りだから相当疲れたろう。
聞けば宿屋はもうすぐそこだ。じゃ案内しようと言うことで宿屋まで送って行った。
夕食に我が家に来るかと聞いたら喜んだ。
荷物を置いて、一息ついてそれから我が家に連れてきた。
警戒心は全くない。聞けば、大学で日本語を専攻して、先生の紹介で二カ月近く日本に来てあちこちでアルバイトをし、そのあと、そのお小遣いで旅行をしているらしい。
だから、日本人に対するある程度の鑑識眼が出来ていたのかも知れない。
中でも背が高い方の女の子は、色が白く(白人だから当たり前だが)目がぱっちりしている。というのは睫毛がかなり長い。それが日本人のような付け
睫毛でなく、「本物」なのだ。
我が家に連れてくる時、すれ違った年配の日本人男性が、その子を見て思わ
ず「What a beautiful girl!!!」と言ったのを覚えている。
最初フランス人に見えなかったのは、この子のためかもしれない。聞けばお
父さんはルーマニア人でフランス人とのハーフとのことだった。
私から見ると彼女のスカートは短いように思うのだが、彼女らが言うには,
肩や背中や胸を有る程度露出するのは許されるし、正式のパーティなどで
も、そういったドレスほど公式らしい。
しかしスカートの短いのは「娼婦」がすることで、下品でいけないらしい。
私は秘かに彼女に「ケバちゃん」というニックネームを贈呈した。持って生
まれたものとは言え日本人の私から見れば、それくらい目立つ彼女だった。
それにしてもあの睫毛は特別だった。
彼女はその後日本に再びきて、弟さんと二人で我が家にやってきた。
もう一人の女の子は、その後また日本語の勉強でやってきて、京都で働いて
いた。
そこにも訊ねて行ったこともあるし、別の友達3人で我が家に泊まりに来たり
した。
その後もお母さんと、妹さんとで我が家に来た。この子は「ケバちゃん」ほ
どは目立たないが、綺麗で気立てのいい子だ。
男の子とはその後別の男の子の友達と夕食にやってきた。それらはまた別の
機会に紹介したい。
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