電気工事業者のスキルアップ術

上級電気工事士とハイパー電気工事店
のための新しい視点と学習内容を紹介します

電気工事士のための計装制御+通信システム技術入門書

2009年10月28日 | Weblog
①このテキストの特徴について

読者の視点、すなわち毎日現場で電気工事を施工している電気工事士
の皆さんが、具体的に理解出来る視点から、すべての解説をしています。

そのため、本文の各所にハイパーリンクを挿入して、インターネット上に
あるドキュメントや写真、図面などを閲覧できるようにしています。

現場から離れた理論だけでは、読者の体感的な理解が困難だからです。

また、このテキストは電気工事の初心者から施工管理技士、電気主任
技術者まで、幅広い読者を対象として書かれていますので、既に知って
いることも含まれます。

しかし、既に知っていることでも、それが実際にどのように現場で動いて
いるのかを、より具体的に再確認するのに役立つものと思います。

さらにこのテキストには、普通の電気工事業者が、上級電気工事士の
能力を最大限に活かすことにより、「ブルドーザー付コンピュータ」として
事業の拡大、顧客の新規開拓に繋げる営業手法も交えて書かれています。

②目次

WEB電気工事新時代

1.電気工事から計装制御へ
2.制御盤とシーケンサ
3.計装と通信の連携
4.遠方監視とコンピュータ
5.通信とネットワークの話
6.ソフトウェアとプログラム
7.プログラムの作成、開発環境
8.電気工事士から上級電気工事技術者へ
9.ハイパー電気工事店になる
10.官庁工事への入札参加での注意しなくてはならない点

③本論

1.電気工事から計装制御へ

(1)まず最初に、電気工事とは何かを考えてみたいと思います。

電気工事とは、文字通り、電気の配線と電気器具の取付けによる
電力の使用を可能にする作業、だと考えられます。

ですから、電気工事と聞けばほとんどの人たちは、あの、ヘルメット
をかぶった、電柱に昇っている人の姿を思い浮かべることでしょう。

また、自宅にエアコンを取付けたり、テレビ配線をしたりする人を
イメージするでしょう。

このように、電気工事は一般的にも電線の配線作業等という内容に
なります。

(2)計装工事は、電気工事と同じように廃刊配線を伴いますが、
決定的に違うことは、電力の供給のための配線ではなくて、
電気信号を伝達するための配線である、という点です。