実はどうしても苦手な建築が有って、何とここ関内でも出会ってしまった。それは…東京都23区内でよく見かける、歴史的建築物の上に高層棟を乗せたような建築である。そのような建築を見る度に違和感をおぼえる。個人的に“四天王に踏みつけられた邪鬼建築”と呼んでいる。建築に罪は無いが…。「横浜地方裁判所」も1929年に建てられた歴史的価値有る建築だったのに、見事に踏みつけられていた。「ヨコハマ建築・都市物語」の写真ではまだ高層棟は写っていない。調べてみると2001年頃にこうなったらしい。歴史的建築物風の低層は復元されたものだそうで、アンモナイトに似た袖壁もオリジナルではないとのことだ。はたして復元の必要性は有ったのだろうか。
「横浜地方裁判所」
設計者:大蔵省営繕管財局(旧建物) 竣工:1929年(旧建物)
横浜市中区日本大通9
「横浜地方裁判所」
設計者:大蔵省営繕管財局(旧建物) 竣工:1929年(旧建物)
横浜市中区日本大通9