久しぶりに「司馬遼太郎」著『坂の上の雲』全巻を三日ほどかけて読み返しました。
私は中学・高校時代社会科が苦手でした。特に歴史は年号を覚えるのがダメでした。今の私の歴史の知識は全て小説から得たものです。(このため知識に多少の偏見・誤解はあると思われます) 高校時代アルバイト代で初めてハードカバーを買ったのが『竜馬がいく』全五巻でした。(当時は1冊千円前後でした。)この本はいまだに手放さずに持っています。この本で幕末の時代に目覚め、次々と「司馬遼太郎」にはまっていきました。その流れで幕末、戦国時代末期の大体の歴史の知識が身についていきました。
明治維新をとげ、近代国家の仲間入りをした日本は、息せき切って先進国に追いつこうとしていた。この時期を生きた四国松山出身の三人の男達-日露戦争においてコサック騎兵を破った秋山好古、日本海海戦の参謀秋山真之兄弟と文学の世界に巨大な足跡を遺した正岡子規を中心に、昂揚の時代・明治の群像を描く長編小説全八巻。
一巻 あらすじから
本作『坂の上の雲』は正岡子規と秋山兄弟にスポットを当て、何故日本がロシアと戦わなければならなかったのか、そして如何にして戦い抜いたかを描いています。国家の本能そのままに南下を続けるロシア帝国。冷静に両国を分析し歴史上例を見ない結果を生み出した先人たちの生き様が描かれています。(もちろん事実を基にしたフィクションですから誇張や司馬氏の考えも盛り込まれています。それが真実だというわけではありません。)
それにしても、どうして学校の歴史はあんな味気ないのでしょう。歴史で大事なのは何年にそれが起きたのか、ではなく、何故どのようにして起きたのか、(たとえば何故日露戦争が起き、その結果が結局昭和の軍の暴走の遠因になった、など)が大切だということを置き去りにしているからでしょうね。
2007年NHK大河ドラマが予定されているそうです。下手な脚本、ちゃちな映像化だけは避けて欲しいと思います。
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明治維新をとげ、近代国家の仲間入りをした日本は、息せき切って先進国に追いつこうとしていた。この時期を生きた四国松山出身の三人の男達-日露戦争においてコサック騎兵を破った秋山好古、日本海海戦の参謀秋山真之兄弟と文学の世界に巨大な足跡を遺した正岡子規を中心に、昂揚の時代・明治の群像を描く長編小説全八巻。
一巻 あらすじから
本作『坂の上の雲』は正岡子規と秋山兄弟にスポットを当て、何故日本がロシアと戦わなければならなかったのか、そして如何にして戦い抜いたかを描いています。国家の本能そのままに南下を続けるロシア帝国。冷静に両国を分析し歴史上例を見ない結果を生み出した先人たちの生き様が描かれています。(もちろん事実を基にしたフィクションですから誇張や司馬氏の考えも盛り込まれています。それが真実だというわけではありません。)
それにしても、どうして学校の歴史はあんな味気ないのでしょう。歴史で大事なのは何年にそれが起きたのか、ではなく、何故どのようにして起きたのか、(たとえば何故日露戦争が起き、その結果が結局昭和の軍の暴走の遠因になった、など)が大切だということを置き去りにしているからでしょうね。
2007年NHK大河ドラマが予定されているそうです。下手な脚本、ちゃちな映像化だけは避けて欲しいと思います。
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最近漫画の『日露戦争物語』を読んだのですが、この本が原作なのかな?
秋山兄弟の兄弟愛には目がうるうるしました。(涙)
正岡子規と友人だったのは知っていましたが、夏目漱石や南方熊楠とかとも漫画みたいに仲良かったんですかね~?今度この本も読んでみます。
先日DVDで『二百三高地』を見たんですが、あの時代も大変だったみたいですね。仲代達矢の乃木希典が格好よかった。あと丹波哲郎の児玉源太郎も。
今の世の中も色々あるけど、とりあえずなんぼかマシかな、と思えるようになりました。(笑)
コメントありがとうございます。
私は「日露戦争物語」は読んだことが無いのですが、聞いた話では、基本的には司馬遼太郎の本作をなぞっているようです。ただそのままだと司馬氏の主観に偏ってしまうので、他の資料で補正しながら描いているみたいですね。