FACTA:河野洋平の“後継者”牧島かれんとは――地盤継承の新しいカタチ
牧島氏はFACTAをちょっと手伝ったこともある。FACTA自体がちょっと微妙な感じのメディアなのが、あれだが。
彼女はICU教養学部社会学科を卒業後、米国のジョージ・ワシントン大学大学院ポリティカル・マネージメント大学院に留学し、修士号を取る。帰国してからは東京純心女子大の講師や桐蔭横浜大学の助手をつとめ、母校ICUの大学院で博士号を取った。博士論文は「レトリカル・リーダーシップとアメリカ大統領――政治的コミュニケーションとその制度化」博士論文のテーマはなかなか興味深いが、本人の弁を読む限り(内容は空虚)、かなりリベラルで、民主党から出馬する方が相応しいように思える。もっとも、この程度のインテレクチュアルでリベラルで空虚な感じは、日本では結構メインストリームでもある。
(中略)
彼女は地盤の継承でなく、理念を継承する。だが、その理念とは何か。宮沢内閣の官房長官だった河野氏が出した従軍慰安婦をめぐる談話は、「河野談話」として今でも日本の戦争責任論議の的になっている。後継者としての彼女は、反中、反韓ナショナリストの標的になってきた河野氏のリベラリズムを継承するのかと問われるだろう。そして「自民党をぶっ壊せ」と呼号した小泉改革をどう評価するかも試金石だろう。
「創造的破壊と言われた時代でしたが、日本の魅力や底力は十分に生かされていません。女性の力を生かし、自然や人々と共生していくことを通じて、それをもう一度引き出していく努力が重要だと思います。日本の魅力を再定義し、地域を再生したい。破壊や(暴力的な)資本主義よりも、歴史や文化遺産が次の世代につながっていく国、中庸でゆっくりと合意を形成する国づくりをしたい」
牧島氏はFACTAをちょっと手伝ったこともある。FACTA自体がちょっと微妙な感じのメディアなのが、あれだが。
