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言葉の仕組みを暴きだす。ふるい言葉を葬り去り、あたらしい言葉を発見し、構成する。生涯の願いだ。

新しい資本主義の模索

2010-10-05 17:42:18 | 社会・政治
DIAMOND社が、次のような記事をアップしている。

世界が模索する「新しい資本主義」

【要約】「日本の個人、企業からの出資金を途上国の社会起業家に投資する」金融NPOの紹介。これは金(カネ)が金(カネ)を生みだす金融資本主義にたいする批判なんだそうで、利潤を生み出すのは金じゃなく人(同士の信頼)だと視点を変える。

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現代世界が「新しい資本主義」を模索中、といった現状認識は、記事投稿者の竹井善昭氏(株式会社ソーシャルプランニング代表)と共有している。ダイレクトに金(カネ)が金(カネ)を生みだす神話に酔いつづけた金融資本主義が悲惨な最期を遂げ、おかげで世界は地獄の底を這いずり回っている。いまだに世界は金の神話から目が覚めきらないのだ。

それどころか、ふたたび世界に、戦争で景気を回復するべきだと主張する好戦勢力も台頭してきている。中東問題がそれであるが、この日本でも事情はかわらない。尖閣諸島問題で外交カードの切り方すら知らなかった菅・仙谷政権は、中国にたいして、自民党政権でも公言しなかったようなタカ派の公式発言をつづけている。無知・無策の権力ほど国民に敵対するものはない。これらはすべて、無意識の部分もあるにせよ、日本や米国の不況を戦争で解決しようとする、古くて野蛮な経済・政治思想の文脈に乗っている。私たちには、「新しい資本主義」の形がまだ見えてこないからだ。

17~19世紀にはじまったといわれる資本主義を第一次資本主義革命とすれば、たぶん、現在までのグローバルな金融資本主義は第三次革命だったように思われる。そこでは新自由主義とポスト・モダニズムが特徴的な思想だった。したがって、いま世界は第4次資本主義革命と、新・新自由主義およびポスト・ポストモダニズム思想を必要としている。これが、いまのところブログ筆者が考えている資本主義論のアウトラインだ。新興国をのぞけば、第四次資本主義革命後の経済は、国家権力に頼った計画経済を熱望する国家社会主義的なものではありえない。


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1 コメント

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誰かさんへ (わど)
2010-10-05 17:45:34
こちらの不手際が原因で、コメントをブッ飛ばしてしまいました。ごめんなさい。

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