伯母が亡くなった
昨夜がお通夜で今日が告別式
享年90歳
この伯母は若い時からよく遊んだらしい
今でいうところのイケイケギャルか
そして年頃になると顔も知らない満州の男性のもとへ一人で行った
満州で結婚し、豪勢な暮らしをしていたそうだ
だが敗戦になり日本へ逃げてくる時は大変だったそうだ
今の私達には想像もつかないが、昼間は見つかるといけないので夜中に動き真っ暗な中
泥水を飲んで生き延びたという
子供二人を連れていた
小さい妹の方は歩き疲れ足が動かなくなるとひきずって来たという
この子は日本には戻れたもののすぐ死んだ
上の男の子は私の従兄弟になる
今日の告別式の喪主であるが挨拶だけして消えてしまった
満州での悲惨な体験、日本に逃げ帰ってからも悲惨な生活
そうやって育てられてきた母親の死を受け入れられないので
見られないと言っていた
戦争は今でも人の心の奥にいろいろなものを焼き付けている
晩年はすっかり弱ってしまった伯母だが若い頃は何にでも一生懸命だった
よく働き、よくしゃべり、よく笑った
私が小さい頃はよく面倒をみてくれた
幼稚園児くらいのころ初めて伯母に教わったもの
それは花札