風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

今宵は末井昭氏ガンから復活祭@新宿ロフト

2006年11月20日 | 出版
「横須賀線は朝から飛ばすなあ」と思いながら、横揺れの激しい車内で必死に吊革につかまる。ラッシュ時でもおしくらまんじゅうにならず、ひとりひとりに読書する空間的余裕があることが横須賀線上り電車のいいところ。
新橋駅でドアが閉まる直前に、眠りから覚めた男性が突然飛び上がり、大急ぎで下車しようとする姿が目に入った。と思ったら、優先席に座るオジサンの腹に頭から突っ込む。それでも慌てて車内から飛び出そうとしたら、今度はドアの前でひっくり返ってしまうのだった。腹を激突されたオジサンの唸り声でさえ喜劇の一部のよう。昨日から降り続けている雨のため、床はビショビショヌメヌメ状態。マタンゴの真下でズッこけた男性のジャンパーからプラダスポーツの赤タグが情けなくこっちを向いていて、朝からなんとなく気分が悪くなる。
今日は支払日なので、腹巻オヤジは銀行へ行ったり郵便局へ行ったりと慌ただしい。
先先週末に福祉施設などへ送ったDMチラシによる注文が、ようやく今日から届きはじめた。自分で作ったチラシなので、お客さんの反応がわかるまでなんとなくずっと緊張していた。これからチョロチョロと送られてくる注文ハガキに期待したい。

13時に大井町でデザイナーさんから『うたうぬりえ帖 1月』のゲラを受け取る約束をしているので、12時15分には会社を出る。壱岐坂を駆け下りていたら、関西・北陸出張から戻ったばかりのP舎営業部長とバッタリ会う。営業部長の手にはホカ弁のビニル袋が提がっていた。うまそうだなあ。お昼休みを意識すると急にお腹が空くのだった。

大井町に10分前に到着したら、既にデザイナーさんが待っていた。ゲラを受け取り、すぐさま社に舞い戻る。午後からはオヤジと2人校正作業に入る。そこに吉原印刷のSさん、来社。

17時過ぎに、ようやく校正とその他の雑務を終え、デザイナーさんの元へ再び向かう。移動の多い一日。
大井町から今度はI出版企画のある若松河田駅へ移動。Sさんと一緒に、白夜書房の末井昭氏の大腸がん復活ライブを観に、新宿ロフトへ行く。術後まだ日が浅いのにも関わらずサックスを吹いたら、閉じた傷口から腸が飛び出すのではないか、と末井さんの身を案じる。おそらく会場にいたお客さんのほとんどがそう思っていたのではないだろうか。
Sさんから大腸を5センチも切ったという話をうかがっていたのだが、激ヤセすることなく元気なお姿を拝見することができて、ファンの一人としてホッとする。
摘出された大腸ガンの写真と入院中の末井さんの写真が展示されているところの裏に座り、Sさんと『覚醒サーカス』(イプシロン出版企画刊)の物販に参加。参加といっても、マタンゴはただ腰掛けているだけだったが。著者のNANIOさんの営業トークの甲斐もあり、数冊売れる。
トリをつとめたペーソスの振り付けと微妙な「間」がたまらなく面白くて、ひとりゲラゲラ笑う。笑いながらビールを飲んだ。
帰りにSさんとしょんべん横丁で、肉じゃがとサンマの塩焼きとニラ玉と揚げ豆腐とお漬物を食べながら、ビールをたらふく飲んだ。この日の夜は、なんだかビールがおいしくておいしくてしかたがなかった。
Sさん、たくさんの料理とビールをご馳走様でした。

覚醒サーカス

イプシロン出版企画

このアイテムの詳細を見る


最新の画像もっと見る

コメントを投稿