風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

奥宮健之

2008年08月03日 | 出版
助手のトントンを連れ、11:00に地下鉄副都心線の雑司ヶ谷駅であきやまみみこさんと待ち合わせ。先日はどこにあるのかわらず困り果てた雑司ヶ谷駅であったが、本日は副都心線で来たので迷うわけがない。
例によって雑司ケ谷霊園を散策しようとする前に、あきやまさんが虫除けスプレーをかけたり準備する。すると突然、彼女はスプレーにのどを詰まらせアタフタする。ボケッと見ていた小生は、パントマイムでもやっているのかいなと思ってしまった。
本日もまずは難波大助のお墓を探しに。霊園事務所沿いに園内を歩いてみると、あった、あった。立派そうな石碑が4つ、金網の向うに鎮座していて、確かに入ることはできそうにない。この石碑は、処刑されたあと引き取り手のない遺骸の無縁墓地なのだろう。どれかの下に吾等が難波大助も眠っているにちがいない。いずくの日か、この冥界から難波大助を引きずり出してやろうと思いつつも、一応仏式に則って手を合わせておく。
その後散策を開始。夏目漱石のお墓の前では、学生らしい5、6人のグループが、ワイワイいいながら写真を撮っている。我々は彼らを尻目に中浜万次郎のお墓を目指す。一般道から少し入ったところに目指すお墓はあった。日本の近代化に貢献した中浜万次郎である。なかなか立派なお墓だ。あきやまさんが写真を撮りたいというので、小生はその後ろからパチリ(画像)。中浜家の隣りは東郷青児のお墓である。雑司ケ谷には著名人がよく眠っている。
我々がジョン万次郎のお墓を前に盛り上がっていると、一般道を歩いていたアベック(推定25歳)がものめずらしそうにお墓を見にきている。
 「中浜万次郎だって」
 「徳川って書いてあるよ」
東郷青児のお墓を見ては、
 「東郷って、東郷元帥?」
オイオイ、君たち、もう少し本を読んだらどうかね、と言いたくなったが、嫌味なオッサンになってしまうのでやめておく。
そういえば、イヤミを描いた赤塚不二夫さんが亡くなったなあ。
赤塚不二夫さんの冥福祈る記帳に800人…青梅駅や記念館前(読売新聞) - goo ニュース
先日このブログで「少年マガジン」について触れたとき、「天才バカボン」を取り上げるのを忘れていた。あのマンガも強烈であった。バカボンのパパと全共闘の女性闘志が、「お茶を要求する!」「賛成の反対なのだ」と繰り広げていたのを、腹を抱えて笑いながら読んだ記憶がある。
天才バカボン論
小林 広一
風塵社

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雑司ケ谷を離れ、都電で庚申塚まで。そこのファイト餃子で、餃子とビール。とにかく暑い。汗が止まらない。ビールが腹にしみわたる。肉が嫌いな小生であるが、ここの餃子だけはなぜか美味しくいただける。鉄鍋のような餃子で、皮が大変美味しい。お金を払おうと思ったら、財布の中に壱千円足りなかった。仕方なく助手のトントンに壱千円借りて、お支払いする。
腹が満ちた後、今度は染井霊園を目指すことにする。途中、巣鴨の地蔵通商店街をブラブラ歩いていると、あきやまさんが物珍しそうにあちこちを観察している。そのうえ「これかわいい!」と、Tシャツまで買いだす始末。我々を喜ばせたのは、「元祖赤パンツ・巣鴨のマルジ」だ。赤い腹巻まで売っている。買おうかなと小生も思ったが、女性ものだったのでやめておいた。だいたいお金がないし。ここの赤パンを穿くと丹田に気が集中し、福運を招来するらしい。
ようやく染井霊園に到着。すでに汗でグッショリとなり、先ほどのビールがほとんどからだから抜けてしまった。ここには大逆事件で処刑された奥宮健之(おくのみや・けんし)が眠っていることを確認。近日中に再訪する予定である。

あきやまさんと駒込の駅で別れ、助手のトントンと一度家にもどることにする。水を浴びて汗を流し、仮眠して夕食をとってから会社に向かう。20:00出社。たまっている作業を、明朝までにやっつけなければならない。
大逆事件の言説空間 (明治大学人文科学研究所叢書)

論創社

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2 コメント

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Unknown (みみこ)
2008-08-06 14:05:41
お疲れさまでしたー!
しかし、後ろから写真を撮られてるとは。
熱くてモーローとして気付きませんでした…。
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明日もよろしく (腹巻)
2008-08-06 17:11:35
明日も暑いと思いますが、奥宮健之が呼んでいるので…。
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