風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

源氏物語

2008年09月16日 | 出版
昨日は早々に帰宅し、とっとと寝ようとするが、ヘンな蒸し暑さで深夜に目が覚めてしまう。時計を見ればまだ0:30ではないか。無性に発泡水が飲みたくなり、近くのコンビニまで。外はいつの間にか雨降りだ。もどって本を読み始めたら、ついつい3:00近くになってしまい、慌てて寝ることにする。
おかげでなかなか起き上がれない。お金の移動をああしよう、こうしようと寝ながら考え、9:00前には会社に入って残高を確認してから銀行に行こうと思っていたが、布団から出られないため算段がただの泡と帰す。ようやく起き上がり9:45に出社し、残高を確認してみると当て込んでいたものがまったく入金されていない。なんだそりゃ。人生がアホらしくなってくる。
そこに出社してきた新巻鮭に『映画はこうして作られる』の直しを頼んでから、しばし資金繰りを考える。ウーン、まいったなあ。足りない金額がわずか数万という場合、困ってしまうことが多い。これが、何百万以上の不足でいまさらどうしようもないという金額ならば、こちらも、不渡りまで視野に入れて腹をくくってしまうし、何十万、十数万単位の足掻けばなんとかなる金額ならば悪足掻きもしようというものであるが、数万円単位だとそこまでの活力もわいてこない。そうすると人間は弱いもので、支払えなくて怒られたら謝ろうと、不実な姿勢をとるということになる。
と腹を決めたところに、別の某所から電話があり「支払いが滞っているよ。どうするつもりなの!」と怒られてしまう。どうもすみません。いやあ、お金さえあればすぐ払うんですけどね、とブツブツブツブツ。
出社してから30分もしないうちに、労働意欲をすっかり失い家に帰って寝直そうかと思わなくもないが、そういうわけにもいかない。集金もあるし、打ち合わせもある、それに仕事はたまりにたまっている。しかし、早く払えよ!という気持ちは治まらない。
そういうわけで、まずは某所に集金に。そのままATMに行き、いただいたお金は右から左に消えていく。「行ってしまうにしても、どうせなら、一晩だけでも私のところにいてくれないか」と恋人に訴える内容の和歌が、「万葉集」だったか「源氏物語」だったかにあったような気がするけれど、「消えるにしても、1日でいいから弊社の口座に寝ていてくれないか」と、集金してきたお金に告げたいものだ。

そこで例によってどうでもいい話に脱線すれば(このブログのすべてがどうでもいいのではあるが)、高校生の時に「源氏物語」を古文の授業で読まされるわけであるけれど、難しすぎて小生にはさっぱりわからなかった。少し長文になると、主語と述語すらわからない(日本語なので、主語なんて書かれていないし)。同時代の「枕草子」のさっぱりした文章に比べて、紫式部の文章はまったく理解できなかった。それよりも英文の方がまだ楽だった。こっちのオツムが悪いうえ、授業中寝てばっかりでまじめに勉強しない怠惰なガキだからしょうがないのかもしれないけれど、そういうわけで「源氏物語」の面白さをいまだに知らない。面白いと思う人に、ぜひ教えていただきたいものだ。
もうちょっとガマンして勉強していれば、「源氏物語」の面白さも理解でき、少しは女心も理解できるようになって女性にもてたかもしれないから、まじめに勉強しておけばよかったなあと今さらながら後悔する日々が続く(わけがない)。高校の先公も、「これがわかれば、将来もてるぞ」とガキどもをけしかければ、やりたい盛りの男子なので今でも必死に勉強するんじゃないかと思う。
しかし、どっかに雪が積もっていて、その光景がどうのうこうのとかいわれても、こちとら信州の山猿なので、「都の人の言うことばなーんもわからんねん。雪が積もっちょれば寒かだけたい」としか理解できないのだ。だれか、猿でもわかる「源氏物語」というのを上梓してくれないものか。そのなかで、この時の女御の気持ちはこういうものなので、実際に女性を口説く時はこうしましょうと現在のシチュエーションに合わせて説明すれば、読者は光源氏になったような気分になれるではないか。オッ、企画がひとつできた!「光源氏に学ぶ女の口説き方 ウッキィ~編」。はたして需要があるのかな。

さて、一度社にもどってから、悲しい気持ちのまま自転車で上野まで。14:00に次の新刊の打ち合わせで待ち合わせだ。途中、ラーメン屋で博多ラーメンを食べると、どうにも腹がもたれる。いよいよ博多ラーメンも受け付けない体になってきたか。打ち合わせはいい形で終了。内容は近々発表します。
社にもどると15:00。まじめに仕事をすることにする。

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板野 博行
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