整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

想像していたより会社が小さい?

2018-07-17 11:33:50 | 効率アップ
コーヒータイム(余談)

ウエステック
は部品供給装置、その中でも
整列機と呼ばれる、面単位で部品を多数個同時に
整列・供給させる、という機能に特化した製品を
製造・販売しています。

そして、整列率の善し悪しは、7~8割方、
整列治具の出来・不出来で決まります。

整列治具は、並べる部品一つ一つに合わせて
最適な整列穴形状を事前の実験で見付けておき、
その寸法を反映させながら加工します。

そのため、ほとんど全ての整列治具が
オーダーメイドです。

整列治具以外にも、並べた部品を一度に取り出す
吸着治具や、部品の向きを一斉に90°変える
姿勢変換治具、部品どうしの圧入に使う剣山治具等々、
実に様々な治具を作っていますが、それらも全て
オーダーメイドです。

治具サイズもお客様ごとに全てバラバラです。

同じ仕事が2つと無く、ほとんどがオーダーメイド。
その手間たるや、大変なものがあります。

リピートオーダーもたまに来ますが、件数としては
新規の件の方が圧倒的に多い状況です。

すると、どうなるか?

毎日毎日、整列実験・組立実験・本番用治具の確認と調整、
それを何十件も同時進行で進めて行きます。受注していて、
仕掛かっていない分を含めると、100件を越えます。

一方で、ウエステックの社員数は30人もいません。
実際に治具製作にたずさわっている者だけだと、
更に少ないです。

様々な部品の整列・組立を手掛けて来ていますから、
ノウハウの蓄積も半端無いものが有りますが
それでも、これだけ手間の掛かる物をこれだけの
少人数でこなすのは、非常に大変です。

逆の視点から考えますと、これだけのノウハウの
蓄積が有り、これだけ大量の件数をこなしている
のであれば、ウエステックという会社は
それなりに大きく、社員数もそこそこ
いるのではないか、と想像されている
お客様が多いようです。

弊社のホームページの"主な取引先"のコーナーを
見ても、名だたる大手企業が並んでいます。

そんなお客様が、納入前立会とかで弊社に来社されると、
表情には出さなくても、内心「こんな小さな会社なの?」
と驚いていらっしゃるのではないかと容易に推測できます。

しかし、これだけ小回りが効くのは、
小さい会社だから、というのも有ります。

お客様の部品が新製品用だったりすると、
整列治具や組立治具を作っている最中に、
お客様から「部品が設計変更されます」という
連絡が来る事も珍しくありません。

それにも直ぐさま対応できる、修正の内容によっては、
納期を変更せずに対応できる場合もあります。

とにかく手間が掛かる仕事を多数同時進行させ、
途中の変更にも柔軟に、かつ短納期でこなせる、
そこが大きい会社が整列機や整列治具に
参入して来られない理由でもあります。

一方で、中小企業ならではの悩みも有ります。

取引先は大企業が多いですが、セキュリティ面で
同じレベルを求められても困ります。

ウエステックの会社・工場の外観は、"町工場"
と言った方が分かりやすいかも知れません。

まず、門に守衛がいません。飛び込みの営業マン
とかかが普通に入って来てしまいます。

全く関係ない業種の営業マンが突然来る事も
有ります。お菓子を売りに来た事も有りました。

ウエステックは、整列治具を作るにあたって、
当然ですが、お客様から借りた部品や、
図面等を預かっています。お客様にとっては
非常に重要な物です。

それが無関係な部外者に見られてしまう
危険性は無いのか?というのが危惧されます。

一口に部外者と言っても、そういった部品を
見てもサッパリ分からない人が多いでしょうが、
中には製造関連に詳しい人もいるかも知れません。

改築工事を行う前のウエステックは、
明確に"玄関"だと分かる入口が有りません
でしたので、いきなり現場のドアを
ノックして来る人もいました。

当時は、中に入れないよう、中の品物を
見られないよう、注意しながら対応して
いました。ドアに"関係者以外立入禁止"
のステッカーも当然貼っていました。

それでも気付かないのか、いきなり入って
来ようとする部外者が時たまいました。

社屋の改築工事はまだ完了してはいませんが、
現時点でもきちんとした玄関(受付)ができ、
商談室の奥が試作室、そして製作現場へと続く
レイアウトになりました。

もちろん設計や営業・経理といった部署には、
警備会社のセキュリティを導入しています。


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