整列機とは?

部品供給方法、部品供給装置のいろいろ

効果の検証が必要です

2018-08-21 10:08:31 | 効率アップ
ウエステックの整列機は、面単位で部品を
供給する装置です。

これは整列機に限った話ではありませんが、
その装置を使っていて、どの程度の効果が
現れているか、定期的な検証を行なった方が
良い場合があります。

特に整列機の場合、並べる部品によって、
またその整列治具によって、効果の現れ方が
大きく変わります。

例えば、整列機を導入した当初、
Aという部品を1枚の整列治具に500個
並べていた、整列時間は3分だった、
とします。

数年後、Aの部品を使う製品は生産中止に
なったため、Bという部品を並べる事に
したところ、1枚の整列治具に並べる
部品数は100個、整列時間は5分になった、
とします。

さて、Bの部品を手並べすると、
3分で100個並べられる、とします。

手の方が早い、という事になります。

それでも、Bの部品を整列機で並べ続ける
意義は他にも有るかも知れません。

手並べすると、3分間は作業者がその場所に
拘束されてしまいます。整列機が部品を
並べている間、他の作業をするのであれば、
整列機のメリットは残ります。

しかし、例えばマーキング装置が
部品全てに印字するのが3分間で、
作業者がその間は手持ち無沙汰に
なるとすると、その3分間で部品を
手並べした方が良い事になります。

むしろ、整列機で部品を並べるのに
5分かかるのだとしたら、3分で終わる
マーキング装置の印字の方に、
逆に2分の待ち時間が発生してしまいます。

整列機の導入当初から、並べる対象品が
部品Bだったとしたら、整列機の購入は
見送っていただろう、というレベルです。

また、同じ部品であっても、整列数が少なく
なっている場合も有ります。

例えば、部品が1から10までの10個、
下図のようなパターンで並んだ状態が
1ユニットで、製品によって、
4ユニット必要だとします。



しかし、製品によっては、下図の配置で、
2ユニットだけ有れば良いとします。



片や整列数は40個、少ない方は半分の20個ですが、
この整列パターンだと、40個並べる時と、
20個並べる時で、整列時間がほとんど
変わりません。

すると、40個並べる時は整列機の方が速いが、
20個並べる時は手の方が速い、という事にも
なりかねません。

整列機導入当時は、4ユニットを必要とする
製品の方が生産量が多かったが、
今は2ユニットだけ使う製品の方が主流になった、
といった場合は、整列時間が短くなるように、
もしくは製品に部品を組み込む時間が短くなるように、
整列治具や移し替え装置などの見直しを行なった方が
良い事になります。

作業方法が同じで楽だからと言って、
そのまま整列数が少ないまま使い続けると、
知らず知らずの内に時間を無駄にしている事を
見落としてしまう可能性があります。


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