インドアでいーのか?
もう、完全にインドア気質で困る。用がないと家から外に出る気がしない。下手すると、用があっても出ない。しかも、去年の1年間カーテンを開けたことが基本的にない。ものすっごい暗い部屋で1年間過ごしました。常識がないからカーテンって毎日あけるものだと思ってなかったし。
カーテンを開けるとこんなにも明るいもんだと気付かんかった。そして最近は調子に乗って夜とか網戸にするようになった。こんなにも涼しいんか、外の風は。今まで損しまくっとる…。
風呂上りのベランダは結構爽快。別に好きじゃないけど、無駄にたばこ吸いたくなる。
ちょっとかっこいい話。
中学校の修学旅行で長崎に来た俺ら3人はベランダにいた。夜の大騒ぎも終わってしっとりした空気になった俺とYとMは、当時ヒットチャート1位の『桜坂』を聴きながら日本三大夜景のひとつ長崎の夜景を見ようってことになったから。
仲のよかった3人の俺を除く2人は日常的にタバコを吸っていた。Yは学校でも吸っていて先生もそのことを知っていたが、Mは学校では決して吸わず、家でちょくちょく吸う程度だった。
俺でさえたばこでも吸いたいなと思うような雰囲気で、2人が吸わないわけはなかった。俺は誘われたけど断った。理由は特にない。もう半端なく爽快な時間で夢見心地だったのに、邪魔が入る。上の階のベランダから担任が見ていた。目をつぶってくれりゃいいのに突っ込んでくる。正直ビクつく要素は大してなかったけど、学校で決して吸わなかった1人は動揺した。教師はそこをついてきた。お前も吸ってたんかと詰め寄る。別にこわい教師でもないから軽くあしらって、Mは「今日はじめて吸った」と言った。
俺はそんな教師と生徒の決まりきった会話に興味もないから無視して夜景を見てたけど、学校でもたばこ吸ってたYの一言を聞いていたく感動した。てか、惚れた。
「わいが無理に吸わしたんじゃって」
Yとは違う高校に進学してもちょくちょく会って話をした。でも、その話は敢えて出さない。
そんなYとも最近は会ってないけど、“全幅の信頼”は今も揺るがないのであった。ちゃんちゃん
砂糖には賞味期限がない。
ちゃんとした管理の下では腐らんもんもある。