中国の都市交通事情:王鋭 (WANG Rui) のブログ

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ハルビンから葫芦島へ:中国東北地域電車の旅

2010-07-07 18:07:04 | 5) 中国の高速鉄道
去年(2009年)8月,久しぶりの中国国内の鉄道旅:ハルビンから葫芦島へ

・中国国鉄D28次列車(在来線高速化列車,ハルビン~北京)
・鉄道距離:812km(ハルビン~葫芦島北)
・表定時間:4時間8分(同上)
・路線区間:ハルビン~瀋陽北546km,京哈鉄道(在来線);瀋陽北~葫芦島北 266km,秦瀋旅客専用鉄道。

因みに,秦瀋旅客専用鉄道(総延長404km)は2003年開通した日本を除くアジア最初の高速鉄道新線でしょう。しかも,その延長が韓国のKTXや台湾の高鉄より長いし,平均197km/hrの表定速度は台湾より若干遅いですが,KTXより全然速いよ。ちょっと残念ですが,この路線は中国国鉄にとって試験線路の意味がつよいから,かまり宣伝をやらなかったので,海外だけじゃなくって,中国国内でも皆知らないものです。

それでは,ハルビン駅へ



CRH5型高速電車:導入したフランスのアルストム社の技術で,長春軌道客車股份有限公司によって生産された車両です。耐寒性に優れるため、主に東北方面での運転に就いている。全列車が8両編成で運転されるが、僕が乗っていたD28次は2編成併結した16両編成での運行でした。



SS(韶山)9型機関車@ハルビン駅。毛沢東の故郷である韶山村に近い株洲電力機車有限公司が開発された旅客車牽引用電気機関車



ハルビンを出た。地平線まで見える大平野で,家屋が一つも見えない風景です。その時の電車の速度は大体195km/hr。在来線なのに,揺れが多少ありますが,乗り心地は東海道新幹線とあまり変わらない感じ。


長春駅。中国国鉄の利益は殆ど物流からだっていう話がありますよ。途中の対面車の7割くらいは貨物車ですから,それを信じるようになった。京哈鉄道の様に,同じ路線にて時速200キロ級の旅客車と80両編成の貨物車を数分単位の間隔で競合している事例は,中国国鉄ほかはあまりないと思います。


健在しているSL機関車!沿線の企業のものでしょう。あの赤い機関車はDF(東風)4型電気式ディーゼル機関車(大連機車)



車窓の外は建設中のハルビン~大連高速鉄道(設計速度350km/hr,最小R=7000m,延長904km,2011年末までに開通予定)です。


瀋陽北駅をでた。この機関車はSS(韶山)6型旅客車牽引用電気機関車(株洲電力機車)です。


25A型空調旅客車(長春軌道客車),90年代に中国国鉄が導入,現在の中国の一番頑張っている旅客車です。車長が25.2mですから,25型車に命名されたそうです。



これから秦瀋鉄道!交差している線路は,在来線の瀋山鉄道。


やばり新線,列車の速度はまもなく248kmに


山じゃない?。実はハルビンを出てから,この500kmを超えた長い旅の中で最初の山なんです。もう実家に近いでしょう。


真夏日の葫芦島市繁華街


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