22日に笹ヶ峰へ登ったときの写真である。寒さの底のような天気が続いていたので、どこまで行けるか案じていた。丸山荘まではトレースがあったので問題はなかった。そこから上は先行さんも悪戦苦闘していて、私達がラッセルを変わって前進を試みるものの、霰のような粒粒の雪は、一歩踏み出すと蟻地獄のようにさらさらと落ちてきて足を埋めてしまう。目印のテープは見つけにくいし、ガスって視界も悪い。30分ですごすごと引き返した。
いつもは小屋に入ってみようなんて考えも起こらないが、この日は、小屋で時々お手伝いをしているHさんと一緒だったので、この機会に中をちょっと見学、入らせてもらった。東京から登山に来ている一人のお客様の為に、経営者片山さんは登ってきている。ストーブがとても暖かい。昼食をとって、Hさんが味噌汁の準備をして、さあ帰りましょう。そのとき、電話が鳴って、「まだ筏津にいるからとても行けない」というキャンセルの電話だった。この大雪の中登ってきたのに、腰が抜ける。片山さんは正月まで居ようかなと言っていた。雪に閉ざされた山で一人で何する?山小屋の仕事もそうなまやさしいものじゃないな、と思う。
今日は久しぶりの小春日和だった。気温も10度以上にあがった。雲辺寺の雪も大分融けたかな。明日は恒例の雲辺寺初詣である。ところが風邪をひいてしまった。なんとか頑張っていこう。