今年になって3~4件のゾウリやバックの修理の依頼がありました
久々にフォーマルな席にお呼ばれがあり
いざゾウリ・バックを出してみると大変なことに
つま先がメクレてるとか、革底がベロンと剥がれてしまってるとか・・・
修理の依頼も様々です。
今回のKさんの場合は劣化によるものですが・・・
10年で履いた回数は5~6回くらいかも知れません。
ちなみに底を見てみると、まだシッカリしてました
結局、回数でなく年数的に劣化が始まってるということなんですよね
ただ、今回のケースでは鼻緒とバックの柄が対になってるので
なんとか鼻緒だけを残して台を新しいモノにできないか。。。ということ。
で、
その鼻緒部分なんですが
ご覧の通り、もともとある鼻緒の上にバックと同柄の生地を貼り付けてるといった作りなので
かなり際どい作業になるかと思われます
今度、メーカーさんに持っていって聞いてみないとハッキリとした回答も出せませんでした
せっかくのお気に入りのゾウリ・バックセットですから、なんとか修理できる方向で進めたいと思ってます。
ちなみに、
前回承ったNさんやSさんのケースは鼻緒がそのまま活かせる状態だったので
新しい草履を買うよりも安く済みそうです
劣化というのは、どうしても避けがたい問題ではありますが・・・
少しでも劣化を遅らせるには、やはり年に一度くらいは箱から出して陰干しすることをお薦めします
あとは、履いたあとに乾拭きすることも忘れないで下さいね
その他にも、いろんな相談事を承ってますが
なによりもまず、着るチャンスができたら早めにチェックすることだと思います
そうすれば、万が一不都合があっても時間的な余裕があれば修理も可能になるケースが多いです
(お着物のシミ抜きやシワを伸ばすプレス加工等は、急げば10日以内で上がります)
メンテナンスや保管方法等で分からない事があれば
いつでもお気軽にお問い合わせ下さいね
お待ちしてます
by ヒデ