経済産業省 2016年3月24日
本件の概要
平成28 年4 月1 日より、資源の有効な利用の促進に関する法律(以下、資源有効利用促進法)に基づく判断基準省令が改正され、紙製造業及びガラス容器製造業に係る「古紙」及び「カレット(ガラスびん)」の利用目標値が新たに設定されます。
資源有効利用促進法においては、再生資源又は再生部品の利用を促進するため、同法施行において「特定再利用業種」を指定しており、このうち「紙製造業」及 び「ガラス容器製造業」については、平成27 年度末に同法判断基準省令において製造事業者による再生資源利用率等の目標期限が到達することから、5 年後(平成32年度末)の新たな目標値を設定するための検討を重ねた結果、それぞれ目標を1%ずつ向上させる新たな目標値を設定しました。
古紙やカレット(ガラスびん)のリサイクルを促進していくためには、消費者の皆様の御家庭での分別をはじめ、市区町村、回収事業者や製造事業者等の幅広い関係者が一体となったリサイクル、リユースに取り組む必要があります。皆様のご理解と
ご協力をお願い致します。
(参考)
業種 | 指標 | 目標値 |
紙製造業※1 | 紙製造業全体の古紙利用率 (紙の原料に占める古紙の質量の割合) |
65% (平成32年度まで) |
ガラス容器製造業※2 | ガラス容器製造業全体のカレット利用率 (ガラスの原料に占めるカレットの質量の割合) |
75% (平成32年度まで) |
※1 その事業年度における紙の生産量が一万トン以上であること。
※2 その事業年度におけるガラス容器の生産量が二万トン以上であること。
(関連リンク)
(公財)古紙再生促進センター
http://www.prpc.or.jp/
ガラスびん3R 促進協議会
http://www.glass-3r.jp/
古紙の利用率は着実に向上し、2015年には64.3%となっている。1%上げるだけでも大変ではある、、、
ただし、古紙偽装発覚後(2008年1月)は、それまで古紙製品だったと思っていたものもほとんどが嘘だったわけで、ほんとうに古紙配合製品かどうかの見極めも常に疑いの目で見てしまう。古紙利用率自体の計算に嘘はないとは聞いていたが、、、
その後、グリーン購入法は、これまでのコピー用紙(古紙配合率100%)、印刷用紙(古紙配合率70%以上)から、実質的に基準は緩和されて、「総合評価指標方式」となって、、
製紙会社も古紙の配合率表示をしなくなった。最近目立つのは森林認証材使用の表示程度、、、、、
紙類の生産・消費量は減少しているなか、実際の古紙製品が増えてきている実感は全くないのが現状かな、、、
●古紙回収率・利用率の推移(1991年~2014年)
2015年の利用率は64.3%
(資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報・月報、財務省貿易統計)
関連(本ブログ)
■紙の生産・消費と古紙の回収・利用等の統計資料(2014年古紙需給統計(確定版) )古紙再生促進センター 2015年08月30日