
ピンク影:「さよに変なヤツが寄ってこないようにしなければ……」
無理やり、文字を教えさせられたり、祭りでたかられたりしていたピンク影。
最初は疎ましく思っていたが、この天原でさよと過ごした時間は、
いつしか彼にとってさよを大切なものへと変えていたのだった。

団八:「先生。ちょっと舞風のところにきてくれないか。大事な話がある」
ピンク影:「いや、今、それどころじゃなくて。さよはどこだ?」
団八:「そのさよに関することだ」

旦那:「私が紅屋の旦那ですわ」
ピンク影:「べ、べべべべ、べ、紅屋ーーーーーーーーっ!?」
団八:「な、なにテンションあがってんだよ。気持ち悪いな」
ピンク影:「バカヤロウ!紅屋と言えば忍者界のアイドル。
超凄腕美少女忍者の凛ちゃんが所属してる事務所だろうがーっ」

↑「天誅 紅」の主人公、凛。葉隠れの里出身の忍者。
とある事情で里が壊滅させられてからは始末屋組織「紅屋」で始末屋の仕事をしている。
すごくいい娘。
団八:「それ違うゲームだから!てか、事務所ってなんだよ!」
ピンク影:「1000文出すから、サインもらってきて!
『ピンク影さん江』ってつけてもらってな」

旦那:「話、つづけてもえーでっか?
実は、突然ですが、さよちゃんをうちの養子に迎えようと思ってるんですわ」
団八:「だ、旦那の養子に?そ、それは素晴らしいことだと思いますが、
なぜ急に?」
ピンク影:「よし、わかった。2000文だそう」

旦那:「いやいや、なんも怪しいことおまへん。
前からさよちゃんのことは気にかけとったんですわ。
ぜひ、跡取りにと前々から思っとったんです。いや、ほんま、まじで。
いつ、言い出そうかタイミングを見計らっとったわけです」
ピンク影:「3000文。これでどうだ!?」

団八:「しかし、旦那の店は大店。ご存知のとおり、この子は口が聞けません。
とても跡取りには……」
旦那:「いやいや、すぐに文字の読み書きを覚える頭のええ子やと聞いてます。
弦庵さんのところの医学書も模写し……げふん、げふん。
まぁ、大丈夫。大丈夫。問題ナイヨ」
ピンク影:「くっそー、じゃあ、5000文だ!」
団八:「お前はもう黙れーーーーーーーっ!!」

舞風:「夢のようなお話です。きっと、この子も幸せだと思います」

舞風:「ねぇ、さよ?」
しかし、さよはピンク影の腕をつかんで離さない。
ピンク影:「ん?どうした?」
そのとき、店の前から怒鳴り声が響いてきたのだ。
???:「おい、名無しっ子をだせ!」

団八:「表の方だ、変態先生」
ピンク影:「あれ?お前、私のこと、そういう風に呼んでたっけ?」

三馬鹿:「おらおら、早く名無しっ子をつれてこいって言ってんだよ。
こっちは最初の方は三太とか台詞に名前入ってたのに、
この間から三馬鹿に端折られてイラついてんだよ」

ピンク影:「おいおい、なんだそのメタい発言は。三馬鹿ども」

三馬鹿:「お、いたいた。その娘をこっちに渡してもらおうか」

ピンク影:「え?俺じゃダメ?」
三馬鹿:「ダメに決まってるだろ!」
ピンク影:「この間まで団子を2両で買わせようとしたり、今までいじめまくってたお前らが、
いったい、なんの用だ?」

三馬鹿:「誰が言うかよ。奈美の姉御に言うなって言われてんだ」
ピンク影:「奈美……だと?あの1話でいちゃついてた女か。
逃がしたと思っていたが、思わぬところで再開できそうだな」
団八:「その奈美ってのはどこにいるんだ?」

三馬鹿:「誰が教えるかよ。教えたところで青門組の本拠地には手は出せまい」

団八:「なるほど。青門組にいるのか」

三馬鹿:「げぇ!なぜだ、全部、バレちまってる!!」
ピンク影:「おまえら、こってこての笑いやないか。新喜劇か」

三馬鹿:「全員、殺っちまえば問題ねぇ!」

ピンク影:「懲りないやつらだ。いくぞ、団八」
団八:「おう!いくぜ、俺の必殺技!」

団八:「団八・ハリケーン!!」
三馬鹿の襲撃でいきなりピンチに陥った、ピンク影。
果たして、彼は三馬鹿からさよを守りきれるのだろうか。
ピンク影:「ピンチなのは団八のせいですからーーーー!!」
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