ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

BS朝日 ヨーロッパいちばん旅行記 3 バラリン工房

2015-05-18 05:10:52 | ラルベロ(店)TV出演、ガイドブック

今回の撮影で素晴らしいマエストロにお会いすることができました

1486年から続くムラノ島の老舗ガラス工房 “バラリン”

15代目となる当主&マエストロ:ジュリアーノ バラリン氏が手掛ける作品は

私の大好きなベネチアンガラス材料:レースガラス→ここ

をメインに使用した溜息のでるような素晴らしい作品を製作されています

 

 昨年 2014年秋にはベネチアで大きな賞も受賞され

ますます匠の技に磨きがかかったマエストロバラリン氏の作品

 

では今回の撮影で製作された作品を紹介

ベネチアンガラスの人形

ふと見るとこの人形の一番のポイントに使われる材料が置いてありました

ポイント部分に使われるだけあって主となる色は貴重なルビー色

何故ならベネチアンガラスのルビー色は原材料に金が多く使われているため

とても高級材料なのです

そしてそれに合わせるレティチェッロと呼ばれる白色のレースガラス

こられがどんな風になるのかは先のお楽しみ

 

ジュリアーノさんスタンバイOK 

目力が違う! 

まずは人形の上半身部分を長年培われた技を駆使して

あっと言う間に製作

次にスカート部分の制作開始

先ほどのガラスを板状に並べて

一枚板のように焼とかし

クルッとひと巻  

跡継ぎでもある息子:ロベルト氏との親子コンビで製作

仕事があまりにも早業の為なかなかいいショットの写真がとれず

そしてロベルト氏次にかかったのは足部分

Piさんもその仕事ぶりを遠くから見つめております

そして合体

最後に最初に制作した上半身部分を合体

その後徐冷のため窯に入れられました

 

そして今回はもう一つフィリグラーナの吹きガラス作品を製作

ジュリアーノ氏の作業を見つめ続けるPinoの目もまた真剣です

 窯で焼かれた材料を一気に吹き上げるのではなく

少しずつ少しずつ吹いて形にしていきます

マエストロの横にはいつも数人アシスタントが付きます

まずは小ぶりの口ができました

そして口を少しずつゆっくり開いていきます

最後はここまで大きく開きました

とても繊細なフィリグラーナの器が出来上がりました

Piさんもなんかだ嬉しそう

ギャラリーにあった同じデザインのお皿

工房には職人さんの宝物:制作道具が

壁際に沢山つりさげられていました

こちら手前の二つはジュリアーノさんのお父さんが使われていた道具だそうです

代々受け継がれてきた匠の技が所狭しと沢山詰まっている工房なのでした

 

そしてこちらの工房の1Fにはギャラリーがあり

素晴らしい作品が揃っております

目を見張る作品から旅の記念になりそうな小物まで幅広くありますが

 

店舗ではないためアポが必要となりますので

興味のある方はご一報くださいませ

 

またラルベロでも近日バラリン工房の小物を販売させて頂く予定です

また入荷しましたらお知らせいたしますね!

 

 BALLARIN (バラリン工房)

Campo S.Bernardo, 18-30141 MURANO VE