ひとりごと

日々のあれこれを気ままに綴ってます。

掻爬手術

2017年05月27日 | 日記

5月19日(金)
主人が休みを取ってくれたので、娘の送迎を任せた。
午前中はバタバタと家をあける為の準備をし、
午後、病院へ向かった。

入院の手続きや説明を一通り終え、
いよいよ前処置となった。
手術の担当は違う先生だったので、
またも、
お子さんいるんだよね?
普通分娩?
お産は正常だった?
難産だった?
と聞かれた。

前処置は、子宮口を広げるためにラミナリアという器具を入れるそう。
「こんな細い棒入れるだけだから大丈夫だよ〜。
これが明日にかけてだんだん大きくなって徐々に子宮口を広げていくのでね〜。」
と見せてもらったのは、茶色の紐通しみたいなものだった。
ネットには脂汗・失神・激痛・・・という文言が並んでいたのでビビっていたが、
それを見てちょっとホッとした。

のも束の間、
「子宮を挟むからちょっとチクっとするよ〜」という言葉と同時に、
頭まで突き抜けるような痛みが走った。
ちょっとじゃない(怒)。
いや、確かにちょっとだったかもしれないけど、
注射の時と同セリフだった為油断した。
思わず腰が浮いた。
漫画だったら白目だ。
いや、白目をむいていたかもしれない。

「ほんとすぐ、あとちょっと。すぐ終わるよ〜」という先生に、
心の中で毒づいているうちに終了。

チクっというよりはドキンっとする痛みだった。

その後しばらく痛みの余韻が続いた。
看護師さんが「温めると和らぐから」とカイロをお腹に当ててくれた途端、
スーッと痛みは引いていった。

そうこうしている間に、
幼稚園から帰った娘がお見舞いに来てくれた。
大部屋希望で病室は妊婦さんと分けてくれたけど、
当たり前ながら新生児にたくさん会った。
新生児をみた娘が、
「お母さんの赤ちゃんは?」と聞いてきた。
「お腹にまだいるよ。でも明日お別れだ。」と答えた。
よその赤ちゃんを遠慮がちに覗き込みながら、
愛おしそうな顔をしている娘に心の中でひたすら謝った。

夕食の時間になったので夫と娘は帰っていった。

食事は美味しくて完食。

部屋の前に図書室があったので借りてみたものの、
内容が全く入って来ず、
結局ほとんどイヤホンで音楽を聴きながら目を瞑って過ごした。

どーんとした痛みがあるかもしれないから、
我慢できなくなったらナースコールしてねとか
器具が出ちゃうと困るからあまり動かないでねとか
倒れてたりすると困るから他の階へは行かないでねとか
色々言われて緊張していたけれど、
結局ずっと本当に入ってるの?ってくらい違和感も痛みも感じなかった。
素人考えだけど、やっぱり一応経産婦だからかもと思った。

病棟図を見ていたらウッドデッキと書いてあったので、
外の空気を吸おうと行ってみた。
出入り口に「緊急時以外の出入り禁止」と書いてあった。
なぜウッドデッキなんて洒落たものにしたのか・・・

大人しく病室に戻った。


5月20日(土)
手術当日。
最後のエコー確認。
今までまん丸だった胎嚢が三日月型になっていた。
もう見たくなかった。

その後、お酒は強いかと聞かれた。
麻酔の量に関係するらしく、弱い人は効きやすいそう。
「お酒は全く呑めません。」と答えると、
「それは良かった。じゃ眠くなったら教えて。そのまま寝ていいから。」と言われた。
「はい。」と答えた直後から記憶がない。

「終わりましたよ〜」と無理やり起こされる。
意識は朦朧、手足には全く力が入らない。
いや、力を入れる気があったのかすら不明。
ただ、履かせてもらったであろう下着に違和感を感じながら、
車椅子に投げるように座らされたところでまた意識を失った。
「はい着きましたよ〜」程なくまた起こされた。
相変わらず朦朧としたままベットに転がされた。
が、今度はお腹に痛みが。
ひどい下痢のようなギュ〜っとした痛みに加え、ズキンズキンとした痛み。
子宮が収縮する際の痛みと聞いていたが、これほどとは!!
「うぅ、痛い〜」と呻きながら、またすぐ意識を失った。

1時間ほど寝ていたのか、
食事の匂いで目が覚めた。
お腹にはカイロが当ててあった。
まだちょっと違和感はあるものの、
鎮痛剤を飲むほどのものでもなく、
そのうち痛みは引いた。

今回は自分がお酒を飲めない事に感謝した。
多分そのおかげでほとんど痛みを感じずに済んだ。

朝食抜きだったので、昼食も即完食。
美味しかった。

お祝い膳、食べたかったな・・・

お昼過ぎには退院した。
お会計は25,730円。


5月22日(月)
術後の経過を見るための診察。
担当医ではなく、最初に心拍停止を確認した先生だった。

はい。子宮綺麗ですね。
出血も問題ないですか?
じゃ、もういいですよ。

何でもない言葉が気に障る。
むむぅ・・・
が、出血も少なく痛みもなく、
体調は順調に回復しているようだ。

お会計は220円。
普通の病院代になった。



月曜日の産婦人科は混んでいた。
待合室には、
お母さんのお腹にいるまだ見ぬ兄弟に話しかける女の子、
生まれたての兄弟を愛でる女の子の姿があった。

それは、今回の妊娠が分かって私が一番夢見た光景だった。
お腹の中にいる時は、
「蹴ったね〜」と娘と言い合ったり、
生まれたら、
娘の指を赤ちゃんにギュってさせてみたり・・・
そんな想像をすると、
幸せが何倍にも膨れ上がった。

いつからか娘の口から赤ちゃんの話題は出なくなっていたが、
今では
「お母さん、大丈夫!私が元気な赤ちゃん産んであげるから。」
と言ってくれている。

今回の赤ちゃんはもしかして、
娘の兄弟としてではなく子供として、
今度は元気に生まれてきてくれるのかもしれない。


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