自分のために読む、古典のひと言

昔の本を読んで、考える。昔の人は、何を思ったのか。

志を立てるうえで注意すべきことは、目標に到達するまでの道筋を

2015-12-17 | 自分自身
志を立てるうえで注意すべきことは、目標に到達するまでの道筋を多くしないことである。学ぼうとすることが多岐にわたりすぎて、そのために目標を見失うことのないように注意したいものである(橋本左内)。

◇読んで思ったこと:目標に到達するための道筋を最短に絞りたい。しかし初めから最短距離を見極めるのは難しい。目的を明確にしたうえで、それに対応する手段を列挙して、その中から一つの手段を選ぶようにしたい。上手くいかなかったとしても、トライ&エラーを繰り返し、学習し、徐々に最適手段へと洗練化していく。
 行動が長期にわたる場合には、いつしか手段が目的化したり、目的を見失って手段を取り違えるような状態に陥りやすい。これを避けるためには、「そもそも何のためにやっているのか?」という質問を常に自分にぶつけておくことである。
◇引用元:伴五十嗣郎「橋本左内 啓発録」講談社学術文庫