眠れぬ夜の夢、
…というのが、
今回の「ひつじ展」に出した作品のタイトルでした。
ひつじは眠れぬ夜に数えていくもの。
眠れない、といいつつも、
時々、うとうととして、
脈絡のない、妙に鮮やかな夢を見たりして。
それをアイスキューブに固めたら、
こんな感じかな?…っちゅー、イメージです。わはは。
そもそも、
参加者1人あたりのスペースは40cm x 40cm。
基本額装、もしくは、それに順ずる壁にかけられる形態。
テーマは、ひつじ。
というのが今回のグループ展のテーマで。
ひつじ、と言えば、
やっぱり、てのりひつじじゃないですか、私の場合。
というか、その「黒耳堂名物」があったからこそ、
この企画展に参加してみようか、という動機になったわけだし。
てのりひつじを使う。
スペースは40cm x 40cm。
よし。
これは、あれだ。
自分のスペースを一杯に使って、
ウォーホルのミニマルアートっぽい感じ、というか、
コーネルの箱の中に同じ形態のものが規則的に並んでる感じ、というか、
そういう感じにしよう。
ってところまでは、案外、すっとまとまったのですが、
そこから、ひつじを入れる「セル」の部分をどうしようかな、と。
木で箱を作る、とか、パンチングメタルで囲いを作る、とか、
いろいろ考えて。
ロフトとかハンズとかの材料売り場をうろうろしたり。
それでも、なかなか決まらなくて、けっこうギリギリまで悩んでました。
まぁ、その間にも、とりあえず、必要になる数だけひつじを縫っておく、と。
人生、なにごとも段取りです(笑)
それと同時に、手帳にひつじからイメージする言葉や雰囲気、
自分が表現したい方向、なんかをメモしていく。
最初はとにかく単語。言葉ありき、って感じです。
寝ても覚めても通勤途中も、とにかく、ひつじについて考えていく。
どうしよう。どうしたら?
そしてある日。
そろそろお正月気分も抜け、成人式も終わって、次なるイベントはあれだね、
ヴァンレンタイン・デーってやつだね、とショップが動き出す頃に。
ラッピング用品コーナーで、
ちょうどいい、セルを見つけました。
そう、それがこの、プラスチックの透明なケース。
その中にひつじを入れて、各セルを透明両面テープで貼り付けていく。
まず横に3つ、というのを、3セット作って、今度はそれを上中下と重ねて貼る。
そう決めて作ってる途中で、
これはどうやら、背景が寂しいな、と。
そうだ、私は写真も撮ってるんだから、
カラフルな写真を背景にしちゃえば?
と、このあたりから「サイケな夢」とか、
「羊は眠れない夜に数えるもの」とか、
脈絡もなくメモっておいた言葉の中から
なんとなく使えそうなイメージが固まってきた。
結局、カラフル、虹色、ってコンセプトで
鮮やかな色の花たちの写真を背景に。
ん、でも、まだなんか寂しい。
うむー、
うむー、
うむー、
あっ、そうだ。
昔、何かに使おうと思って用意して結局使ってなかったビー玉!
あれを各セルにひつじと一緒に入れたらどうかね?
こう、夢っぽいイメージで。
ちゅーことで、ようやく、ほぼ完成。
更に、壁から吊るすことを考慮して、あと、アートっぽく見えること、
ひとつの作品としてまとまって見えること、を意識して、
細いワイヤーで、脇をぐるぐる、と、フリーハンドで巻いていく。
そんなふうに、できあがったのが、
今回の作品です。でした。
実際、ギャラリーの壁にかかっていた時はこんな感じ↓
会期が終わったら、バラして売ろうかな、とぼんやりと思ってましたが、
何人かの友達から「でもこれはあれじゃない?例えば、デザフェスなんかで
看板代わりに使えるんじゃない?」と言われて、それもそうかもな、と。
そんなわけで、この作品は今のところ、今後どうするかは保留中。
っつか、一段落する前に、もう次の
Love Winter Tokyo展に向けての準備がっ(汗)
今度は写真で参加なので、
ちゃんとポートフォリオも作ろうと思ってます。
がんばるぞー!おー!