まあ、僕も名古屋のジャックバウアーか?とまで恐れられている危機管理のマニアですから 今日の話は専門的な話になるかもしれません、すいません。
なんの事かというと 定食屋さんに団体で入ってしまった時にナニを注文するか?ということです。 なんのこっちゃ。
今日、遅めのお昼ご飯を いわゆる定食屋さんで食べてたのです。午後2時を過ぎていましたから お客は僕ひとりでした。お店はご主人とバイト君の2人でやっているような小さな店でした。
そこに思いがけず団体さんが御来店になったのです。文化サークルかなにかの帰りでしょうか。 40~50歳代くらいのご婦人方が 12、3人というグループで御来店です。
小さなその店は もう満員です。
僕が来た時点で もうランチタイムは終わっていて、僕も一般メニューから オムライスを注文したという時間帯です。
あらー、急ににぎやかになったなー と僕はオムライスを食べながら ご婦人方を見ていたのですが、しかしまあ女性というのは女子高生も奥様方も ノリはほとんど一緒なのですね。 あーだ、こーだと言いながら それぞれにメニューを覗き込んでいます。
「あたし、デミグラスソースって苦手なのよねー」
「そおそお、今日の先生は 陶芸もお好きなのよねー
この間お宅にお邪魔したら もう・・・」
「蒸すわねー、それにしても。」
全然会話にはなっていませんが 皆様楽しそうです。
遠巻きに恐れをなしているようにも見えるバイト君に対して 彼女達は三々五々注文をしはじめました。 これがまた見事なまでに ばらばらの注文です。
「グラタンとシーザーサラダね」
「ボンゴレスパお願いね」
「ホワイトソースのオムライスっておいしそうだわー」
「あらー、鴨南蛮はないの?」
「それはちょっと置いてなくって・・・」ほぼ涙目のバイト君です。
僕はこの恐ろしい光景に 背中に悪い汗をかきながら 食事を終え とっとと店を出たのですが、この後の店内の情景はだいたい想像がつきます。
どんなに手際のいい料理人であったとしても 彼女達の食事が全部出揃うには 20分も30分もかかるでしょう。
「お料理まだなのー? もう 遅いわねえ・・・」
彼女達の苛立ちが目に浮かびます。
でもさー ちょっと考えれば 分かりそうなものです。
もし僕がこの団体とご一緒した添乗員だったとしたら、入店したらすぐお店のご主人と どういったメニューが早くできるか? ということを相談します。そして、彼女たちに3品目程度の選択肢を提示して その中から選んでもらうように協力を求めます。 少しでも早く全員のお皿がテーブルに並ぶことを優先したほうが 精神衛生上 得策です。
もし添乗員なり幹事なりが存在したならば そうすることが
『 危機管理 』 に相当すると思うのです。
と、ここまで書いてみて ふと 思いなおしてみたのですが、もしかしたら僕が立ち去った後の店内は 別の景色が広がっていたんじゃないでしょうか。
彼女たちの注文の品は さっぱり来ません。だけど彼女たちはまったく気にすることもなく 延々とおしゃべりを続けているのです。
彼女たちには 食事というのは 優先順位のだいぶ下のほうの目的であって、お友達と楽しくおしゃべりができる空間があれば それが なによりのご馳走なのではないか? という気がしてきました。 多分 麦茶の入ったポットでも出してもらってきて 自分達でどんどん注ぎながら、 今日の出来事、近所の噂話 ヨン様の動向 嫁の悪口。。
彼女たちの楽しいおしゃべりは終わることを知りません。
お店のご主人はもう大変かもしれませんが 2時間以上の長い楽しいお昼ごはんを済ませて 彼女たちはニコニコあのお店を後にしたかもしれません。
僕のいらぬお世話などまったく無意味であって 彼女たちには 危機管理もへったくれも ないもんだ、てな具合かもしれません。
昔聞いた小話を一つ。
アメリカの小さな町に 合衆国大統領が視察に訪れることになりました。
その町の町長が とある一件の農家に「ぜひ大統領が訪問する日に お宅の農場を視察したいのだが。」と 名誉ある訪問を受け入れてくれるよう要請しました。
すると、その農家の奥様が言いました。、
「あー、その日は無理ですね。 ご近所で ビンゴ大会 があるから 私はそっちに行かないと・・・」
世界を動かしているのは有史以前から「女性」かもしれません。
なんの事かというと 定食屋さんに団体で入ってしまった時にナニを注文するか?ということです。 なんのこっちゃ。
今日、遅めのお昼ご飯を いわゆる定食屋さんで食べてたのです。午後2時を過ぎていましたから お客は僕ひとりでした。お店はご主人とバイト君の2人でやっているような小さな店でした。
そこに思いがけず団体さんが御来店になったのです。文化サークルかなにかの帰りでしょうか。 40~50歳代くらいのご婦人方が 12、3人というグループで御来店です。
小さなその店は もう満員です。
僕が来た時点で もうランチタイムは終わっていて、僕も一般メニューから オムライスを注文したという時間帯です。
あらー、急ににぎやかになったなー と僕はオムライスを食べながら ご婦人方を見ていたのですが、しかしまあ女性というのは女子高生も奥様方も ノリはほとんど一緒なのですね。 あーだ、こーだと言いながら それぞれにメニューを覗き込んでいます。
「あたし、デミグラスソースって苦手なのよねー」
「そおそお、今日の先生は 陶芸もお好きなのよねー
この間お宅にお邪魔したら もう・・・」
「蒸すわねー、それにしても。」
全然会話にはなっていませんが 皆様楽しそうです。
遠巻きに恐れをなしているようにも見えるバイト君に対して 彼女達は三々五々注文をしはじめました。 これがまた見事なまでに ばらばらの注文です。
「グラタンとシーザーサラダね」
「ボンゴレスパお願いね」
「ホワイトソースのオムライスっておいしそうだわー」
「あらー、鴨南蛮はないの?」
「それはちょっと置いてなくって・・・」ほぼ涙目のバイト君です。
僕はこの恐ろしい光景に 背中に悪い汗をかきながら 食事を終え とっとと店を出たのですが、この後の店内の情景はだいたい想像がつきます。
どんなに手際のいい料理人であったとしても 彼女達の食事が全部出揃うには 20分も30分もかかるでしょう。
「お料理まだなのー? もう 遅いわねえ・・・」
彼女達の苛立ちが目に浮かびます。
でもさー ちょっと考えれば 分かりそうなものです。
もし僕がこの団体とご一緒した添乗員だったとしたら、入店したらすぐお店のご主人と どういったメニューが早くできるか? ということを相談します。そして、彼女たちに3品目程度の選択肢を提示して その中から選んでもらうように協力を求めます。 少しでも早く全員のお皿がテーブルに並ぶことを優先したほうが 精神衛生上 得策です。
もし添乗員なり幹事なりが存在したならば そうすることが
『 危機管理 』 に相当すると思うのです。
と、ここまで書いてみて ふと 思いなおしてみたのですが、もしかしたら僕が立ち去った後の店内は 別の景色が広がっていたんじゃないでしょうか。
彼女たちの注文の品は さっぱり来ません。だけど彼女たちはまったく気にすることもなく 延々とおしゃべりを続けているのです。
彼女たちには 食事というのは 優先順位のだいぶ下のほうの目的であって、お友達と楽しくおしゃべりができる空間があれば それが なによりのご馳走なのではないか? という気がしてきました。 多分 麦茶の入ったポットでも出してもらってきて 自分達でどんどん注ぎながら、 今日の出来事、近所の噂話 ヨン様の動向 嫁の悪口。。
彼女たちの楽しいおしゃべりは終わることを知りません。
お店のご主人はもう大変かもしれませんが 2時間以上の長い楽しいお昼ごはんを済ませて 彼女たちはニコニコあのお店を後にしたかもしれません。
僕のいらぬお世話などまったく無意味であって 彼女たちには 危機管理もへったくれも ないもんだ、てな具合かもしれません。
昔聞いた小話を一つ。
アメリカの小さな町に 合衆国大統領が視察に訪れることになりました。
その町の町長が とある一件の農家に「ぜひ大統領が訪問する日に お宅の農場を視察したいのだが。」と 名誉ある訪問を受け入れてくれるよう要請しました。
すると、その農家の奥様が言いました。、
「あー、その日は無理ですね。 ご近所で ビンゴ大会 があるから 私はそっちに行かないと・・・」
世界を動かしているのは有史以前から「女性」かもしれません。