どくだみが白い花をつけはじめた。
本当は白い部分は花びらではなく萼なんだそうな。
花は黄色い小さなつぶつぶとしたものなんだが。
やっぱり花という感じがするのは、あの白い部分だよなぁ…。
通勤に通る住宅街に、小さな花畑を持つ家が並んでいる。
プランターほどしかない土をコンクリートの鉄骨が囲んでいるような、そんな限られた空間にも丹精された花があるのはなかなかに心なごむものである。
ちょうど、職場からの帰り道に。
そんな花畑を手入れしている人がいた。
丹念になずなだのどくだみだの、花畑からひっこぬいていたのだが。
その背中にぴったりとくっついているにゃんこがいた。
白地に虎縞をパッチワークしたようなブチ模様には見覚えがあった。
以前、ワタクシメの顔をみるなり脱兎ダッシュをかましてくれたにゃんこである。
…なんにもしないってのに。
逃げ足の速さから、野良かなと思っていたのだが。
人は、ただ丹念に草むしりをしているだけ。
にゃんこは、ただ人の背中によりそって、道行く人を見ているだけ。
互いに、餌をねだるでもなく、撫でまくるわけでもなく。
隣にいるだけの空間には不思議にぬくもりがあった。
とりあえず、にゃんこは仮名パッチくんと呼称。
いつか撫でちゃる。
本当は白い部分は花びらではなく萼なんだそうな。
花は黄色い小さなつぶつぶとしたものなんだが。
やっぱり花という感じがするのは、あの白い部分だよなぁ…。
通勤に通る住宅街に、小さな花畑を持つ家が並んでいる。
プランターほどしかない土をコンクリートの鉄骨が囲んでいるような、そんな限られた空間にも丹精された花があるのはなかなかに心なごむものである。
ちょうど、職場からの帰り道に。
そんな花畑を手入れしている人がいた。
丹念になずなだのどくだみだの、花畑からひっこぬいていたのだが。
その背中にぴったりとくっついているにゃんこがいた。
白地に虎縞をパッチワークしたようなブチ模様には見覚えがあった。
以前、ワタクシメの顔をみるなり脱兎ダッシュをかましてくれたにゃんこである。
…なんにもしないってのに。
逃げ足の速さから、野良かなと思っていたのだが。
人は、ただ丹念に草むしりをしているだけ。
にゃんこは、ただ人の背中によりそって、道行く人を見ているだけ。
互いに、餌をねだるでもなく、撫でまくるわけでもなく。
隣にいるだけの空間には不思議にぬくもりがあった。
とりあえず、にゃんこは仮名パッチくんと呼称。
いつか撫でちゃる。