ぼけヴォケ!

認知症患者と介護家族はいかにしてボケツッコミスキルを入手したか。
慢性骨髄性白血病発症。目指せ分子遺伝子学的寛解維持。

副作用。

2012-05-09 | Weblog
投薬開始から二月近くなる。
そこで、いろいろ我が身に生じている副作用などを書いてみようかと。
昨日も書いたし常日頃からぐちぐち言っているような気がしないでもないが。わはは。


以前ワタクシメがイメージしていた抗がん剤の副作用というと、髪の毛が抜けたりひどい吐き気を起こしたりというものだった。
ぶっちゃけていうとそんなものはナイ。
まー、胃が荒れたりするので吐き気がこないわけではないが、内臓を吐きたくなるとかいう、身動きもできないようなひどいもんではない。
ナメクジラ化しそうなだるさとか、低血糖や貧血っぽい目眩、微熱は常にあるが。そこそこつきあえんようなものではない。
団体でクるとさすがにめげるが。


一番困るのは、皮疹というやつである。


たかが皮膚のできものと言うなかれ。
投薬前はそこそこだったワタクシメのお肌を塗り立ての漆喰とするなら。
今現在のワタクシメのお肌ときたらコンクリートの瓦礫である。
メイクものりが悪いとかいうレベルじゃない。
吹きつけ塗装でもしなきゃならんだろう、これ。


なんでそんなに皮膚の状態が悪くなるのかと悩んでいたが、8日の朝日新聞の記事を見て納得した。


今、ワタクシメが投与されている抗がん剤は分子標的薬という種類のものらしい。
読んで字のごとく、がん細胞の分子的特徴をターゲットに作用するので、正常な細胞にダメージを与えにくい=副作用を軽減することができるもの、なんだそうな。
んが、そのターゲットとなる同じ分子的特徴を持つ箇所があるんだとか。
毛穴、である。


毛穴が痛めつけられれば、当然皮膚の状態は悪化する。
かくしてワタクシメの玉のお肌は建築リサイクル資源と化したのかと、ものすごく納得した。
皮膚障害が悪化しやすいのに比例して、抗がん剤の効果も高いというのも合点できた。


しかし、こういう情報ってぇのは、メディアよりも、むしろ主治医からもらえんもんなんだろうか?


「膨満感は内臓が腫れているせい」というように、症状の原因は医師から患者に伝えられることが多い。
しかし副作用の原因は、「薬のせい。だけどしかたないこと」と片づけられているんではなかろうか。


がん患者というのは抗がん剤投与のメリットとデメリットをそれはそれは気に掛けるもんである。
メリットは「寛解」しかない。
デメリットは、数々の「副作用」がある。
そのデメリットがメリットと関連していると少しでも納得すれば、それだけ受け入れやすくなる。
もう少し、患者を納得させて欲しいと医師に期待したい。
納得の出来る「副作用の伴う治療」に、患者も協力的になろうというものではなかろうか。





こんなことにもインフォームドコンセント希望。
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