うりゃの映画あれこれ

貴君の好物を私も好きとは限らない。同様に私の好物を貴君は嫌いかもしれない。ひとそれぞれ。
主にレンタルDVDで鑑賞。

隠し剣 鬼の爪

2005年08月30日 | 邦画
★★★★▲ 隠し剣 鬼の爪 2004年日本

 藤沢周平の時代劇小説を山田洋次が監督するときたら、まず安心して見られるってもんでしょ。前作「たそがれ清兵衛」(真田広之&宮沢りえ)も良かったし。

 今回は永瀬正敏&松たか子。時は幕末。時代と武家社会に翻弄される庄内・海坂藩の下級武士・片桐宗蔵(永瀬正敏)の悲哀とささやかな喜びを静かに描きます。

 永瀬正敏という役者は不思議な人で、若い頃からパッと見た目はごくフツーの兄ちゃんなのに、独特のオーラというか雰囲気を発していて注目株でしたね。殺陣(たて:剣さばき。立ち回り。)も上手い。見た目は真田広之よりも地味だけど役者としては上でしょう。もう39歳ですか・・・フム。

 他は吉岡秀隆と田畑智子も良い。前作にも出ていた前衛舞踏家・田中泯は武術の師匠役。相変わらず、ものすごい動きをします。
ベテラン山田監督は泣き・笑いのツボを緩急自在に確実に押さえてます。時々ベタだけどね(笑)。

 師匠より授かった秘伝の“隠し剣・鬼の爪”とはどんな技か・・・それは見てのお楽しみ。

(2005年8月30日)


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