うりゃの映画あれこれ

貴君の好物を私も好きとは限らない。同様に私の好物を貴君は嫌いかもしれない。ひとそれぞれ。
主にレンタルDVDで鑑賞。

王妃の紋章

2008年11月16日 | アジア映画
王妃の紋章  2006年 中国
(原題:満城尽帯黄金甲 英題:Curse of the Golden Flower)


史記(高祖本紀)に「一敗、地にまみれる」という言葉がある。
かなり前に本来の意味を知ったときは、「う~~~む。」とうなった。
「地にまみれる」とは、
メッタ切りのズタズタのグチャグチャのミンチ肉になって土と混ざってしまった状態であると。
ミンチ肉に「土ぼこりを払って、よし、次回こそ。」はない。リベンジも汚名返上もない。
負けたらオシマイ、なのだ。
・・・・・いかにも中国。勝った者のみ生き残る。

さて本作。
張芸謀(チャン・イーモウ)監督。チョウ・ユンファ、コン・リー共演。
原作は曹禺の代表作「雷雨」。
西暦928年。唐滅亡後の五代十国時代。
王と王妃、息子3人の三つ巴四つ巴の内輪もめ話。

とにかく、
ゲップがでるほどの黄金色。
ゲップがでるほどの人の海・物量。
そしてゲップが出るほどのオッパイ(はみ乳)。
個対個の剣術あり、雲霞のごとき軍団戦あり。





コン・リー演じる王妃の悲哀や、チョウ・ユンファの王の迫力などは熱演だが、
話の実質的な中身ではなく、あの圧倒的な物量スケールだけでも見る価値はあるか。
北京オリンピック開会式のプレゼンテーション?


※ 「そして誰もいなくなった。」になるのかと思ったが違った。(似たようなもんかも)


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